続いて減資です。企業が資本を減らすことです。増資はわかりやすいのですが、減資は貸借対照表の基本的な項目がわかっていないとちょっと説明しづらいので
すが、がんばってみます。私は、マーケティングや人材開発が仕事の主になっていますが、ほんとうに得意なのは、管理会計です。とくに企業価値会計は研究を
重ねています。
減資つまり資本を減らすということは、株主が経営責任をとることです。資本というのは、「株主の
資本金」、その株主の資本金をもとに事業を行って稼いだ「剰余金など」があります。株主の資本金をもとに事業を行っても赤字になることがあります。それが
累積損失としてたまっている会社があります。そのマイナス分を資本金とかで剰余金とかで相殺するのが減資です。減資があると株価が下がりやすいのですが、
実際には減資をしてもその会社の企業価値は下がりません。
でも、この理屈を知らない人が多いので、減資をすると株価が下がるときが多々あり ます。ここで割安になれば逆に買いチャンスですね。
むしろ、減資のときよりも、前回書いた増資のときの方が注意! 低い価格で多くの株式数で増資するほど、既存株主の一株当たりの価値は下がり、株 価が急落する要因になりかねないからです。既存株主の一株あたりの価値に要注意です。
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