デジタルとアナログ

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   IT技術がかなり進んできました。一時期はITデバイドと言われ、IT技術を知って活用する人としない人で、貧富の格差が広がるだろうとさえ言われていま した。最近のITンベンチャーを見ると確かにそうだと思います。
 今回のライブドアの堀江さんの事件はとやかく言うつもりはありません。経営者ですから、すべて自分の権限と責任においてやったことで、正しいも悪いも全 部自分の心の中にあります。そして、決して弁護はしませんが、他人もマスコミも不必要な口を挟むべきではないでしょう。ライブドアに投資した一般投資家も すべて、自己責任です。日本は素晴らしい国ですが、私たち国民に自己責任の発想が欠けています。
 今回は、それを言いたいのではなく、ITが進んで、ほんとうに人間が進化したかどうかを考えてみます。また、人間がITを使っているのか、ITが人間を 使ってるのかも。
   その前に、今回の、ライブドア事件で、最も許せないのはマスコミです。「時代の寵児」のようにもてはやすだけはやしておいて、事件があると極悪人扱 い。レベルが低い人がそろっている業界です。堀江さんがどうのこうのではなく、人間が成長しない事業は、一時的には繁栄しても、必ずこのような結末を迎え ることはわかっていたことです。
 私には、孫さんや三木谷さんのような能力はありません。彼らがこの国に果たした貢献は十分すぎるほど認識しています。ただ、私の事業スタンスはもっと別 のところにあります。

 今、あるところにファクスを送ろうとしました。携帯電話を取り出し、番号を調べました。ハッとしました。昔は、お客様の電話番号とかFax番号と かしょっちゅう送っているところは暗記していました。それができなくなっています。 カーナビが発達してカーナビに任せるので、道が覚えられなくなってい ます。地図を見て出かけていた頃は、一度で道を覚えたのに。

 小売店にPOSが整備されています。ずいぶん便利になりました。そのおかげで、お客様の名前も購買傾向もわからないスタッフが増えています。 POSデータを読める人間も少なくなってきています。POSデータが無用の長物と化しているお店が多く存在します。昔は、手書きで顧客一覧表などを作成し たので、覚える・使うという行為が当たり前でした。

 ITは絶対に否定しません! 絶対に必要なものです! ITが悪いのではなく、そのために人間としての能力を落としていないでしょうか。デジタル が進化すればするほど、私達はそれに応じるアナログ力を高める必要があります。そうすれば、デジタルが今の何倍もの効果を発揮するでしょう。

 どんなに技術が発達しても、やはり、心や人間力は欠かせないものでしょう。我が社は、デジタルを意識しつつ、人間力を高めるアナログ強化の会社と なりたい。

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このページは、宝徳 健が2006年1月24日 18:52に書いたブログ記事です。

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