本の紹介:生きて死ぬ智慧

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柳澤 桂子さんという生命科学者であり、歌人である著者が「生きて死ぬ智慧」という 般若心経の本を書いています。現代語で書いているというよりも綴っていて、とても、新鮮で読みやすい本です。

英語訳もありますが、英語には絶対、こんは深い真理はないと思います。

   私も般若心経は大好きです。毎朝読んでいます。家で読むと、般若心経の何たるかもわからない、心無き家族が、「気持ち悪い」といいますので、会社に 早く来て読んでいます。一生懸命読むときもあれば、疲れていてなんとなく読んでいるときもあります。

 若いときは、ものごとの成功は、自分の才覚と思っている割には、うまくいかないと、自分以外の責任にする傾向が強かったように思います。少し年を とっても、会社勤めをしていると、どうししても、会社や上司に人生を左右されることが多くなるので、自分以外のものに原因を求める世界はなかなかなくなら ないでしょう。

 経営という道に足を踏み入れて、まだまだ修行半ばのなまくら経営者ですが、明日のお金1円が、すべて自分の責任だという、至極当然なことに今更な がらに気づく自分の馬鹿さ加減にあきれながら、一日一日の大切さをかみしめています。

 そんなことから、宗教にすがるという意味ではなく、生き方を見つけるという観点から、仏教や、聖書や哲学や心理学に接することを心がけています。

 人間って、4千年前から、何も変わっていないのですね。むしろ、退化しているのかもしれません。お金儲けと人間学とは相反するところがあるような 気がしますが、京セラの稲盛さんが日経ビジネスに「敬天愛人」で連載されているように、経営を極めた人ほど、哲学に造詣が深くなるということは、経営とは 人生の最大の修行ではないかと考えています。

 この本、とても新鮮でした。毎日読んでいる般若真教ですが、禅の公案のように、一方の見方に囚われる自分を捨てなさい! と言われているようでし た。

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このページは、宝徳 健が2006年1月10日 05:44に書いたブログ記事です。

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