海のかなた 春はいまだし大島の 山の谷間に 雪の残りて
ふりつもる み雪をたへていろかへぬ 松ぞおおしき 人もかくあれ
日々のこの あがゆく道を正さむと かくれたる人の 声をもとむる
いつも、ご自身を律すること、世の中の安寧を望んでいる和歌です。和歌はうそをよむとすぐにばれるくらいの、日本固有の素晴らしい言語文化です。 心を律するのには最適なのでしょう(私はまだへたくそですが)
昭和天皇にはこんなエピソードがあります。
「ある日、天皇家の土地を下賜する書類を侍従長が陛下に持ってきました。陛下は黙って印をつきました。その時陛下は、フランス語の勉強をなされていて、侍
従長がふと見ると、お使いになられている辞書がもうぼろぼろです。侍従長が「陛下、新しいものをお求めになられたらいかがですか?」と申し上げたところ。
「金はあるのか?」とおっしゃったそうです。」ご自分のものを人に与えるときには何の躊躇もなく、ご自分のためのものを購入するときにこのようなお考えを
なさる。
日本の皇室は、他国の皇帝とまったく違います。他国の皇帝は征服者です。日本の天皇は、代表者、統治者、文化の継承者です。ですから、無私です。 権威はありますが権力はありません。
このように、自分を押し殺して日本の国のために延々とその価値を継承してくださる天皇が、女系でいいのでしょうか? 女系とかどうかではなく、普 通の人間がこんなことはできません。女系天皇を認めてしまっても、普通の人間がこの価値観を護れるわけがありません。 日本の皇室とはそれほど素晴らしい ものです。だからみんなが尊敬しているのです。私たち日本人は、この価値観を護っていく義務があります。
ひとつ。皇太子殿下が雅子妃とご成婚なされた始めての新年、お互いがお互いの和歌を読みあいました。マスコミはこぞって、二人の愛の素晴らしさを
讃えました。皇室のあり方も忘れて。
(私にはとてもできない生き方ですが、それゆえに皇室を崇拝している一人の国民として)
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