1.美容室数
厚生労働省によると2004年度末時点の美容室数は21万3千店で、5年間で約1万3千店増加した。理容室は同期間に1800店弱減少した。
2.美容師数
2004年度末の免許登録者数は103万人と5年間で15%の増加となっている。
3.原因
数年前までは、美容師養成学校の運営主体の大半は美容師組合で、異業種からの新規参入は非常に難しかった。既存校の保護を目的に、国が新設校を認可しな
かったためだ。転機となったのが、1998年4月に施行された改正美容師法。養成学校の教育課程が1年から2年に延長されたことで既存校の経営を安定させ
やすくなり、業界も新規参入に反対一辺倒ではなくなった。
4.養成学校の数
1998年4月1日時点で155箇所だった養成学校の数は、2005年4月に245箇所まで増えた。→美容師の数が増えて、結果的に開業ラッシュにつな
がっている。
5.開業を取り巻くもの
①開業支援ビジネス(30歳前後で独立するのでそのときに客の店を連れて行かれるよりは開業を支援した関係を維持した方がよいという判断。レイ:アル
テ(横浜) 開業支援を受けた店は売上の8%を納める。→独立時のコストを抑える)
②国民生活金融公庫の創業支援貸付もある。
③1円起業や新会社法も追い風
6.宝徳が考える問題点
美容師さんは技術色が強く、心を鍛えていないケースが多くあります。また、センスの良い人では少しの努力で開店後一時期は収益を確保できます。ぜいたく
をしてしまいます。
一方で、かなりの売上を確保できる人間は、一部です。
本当に業界を良いものに発展させていこうとする存在がすくない、この業かでは、自らが努力し新しい価値を創造していくことがもとめられます。粗製 乱造にならないことが最大の課題です。
①人間の成長を志向すること
②一部の人しか稼げない業態のみにならないこと
③ネットワーク力を強化すること
でしょう。
自分たちの利益ばかりを考えるあまり、自らが自らの業界を陳腐化してしまった例は過去の事例で多々あることを忘れてはなりません。
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