昨日から、来ています。岐阜のSSのみなさんと、収益向上研修を行っています。石油業界は、規制の歴史でした。その規制とは、石油会社や精製会社(石油製
品を作る会社)に対する規制でした。原油処理枠、ガソリン精製枠、設備規制等々さまざまな規制が石油会社に課されていました。加えて、第一次オイルショッ
クにおいて、産業用燃料の価格を維持するために、民生用燃料のガソリン価格が高く設定されてしまいました。旧通産省の完全なミス政策です。
石油会社は、製品をつくることも、価格を決めることも、設備を決めることもすべて政府の規制の枠にはめられ、経営の自主権を完全に奪われてしまいました。
石油会社は、製品をつくることも、価格を決めることも、設備を決めることもすべて政府の規制の枠にはめられ、経営の自主権を完全に奪われてしまいました。
世の中の自由化が進んでいる現在では、理解しにくいかもしれませんが、当時ほとんどの石油会社は、この規制を歓迎したのです。つまり、自ら経営権を
放棄することを歓迎するという、およそ事業家とはいえない行為にはしってしまいました。こんな業界がよくなるはずがありません。
現在は、自由化が進み、各社経営努力を重ね、それに原油高による限界利益の上昇で、石油会社は潤っています。
石油会社はそれでいいでしょう。しかし、SSは、もともとは、石油会社に対する動きの中で、さまざま、ほんろうされ続けてきました。政策によるひ ずみで環境がころころ変わるので、対応することもできず、石油会社を頼るようになりました。
SSは、石油流通の末端ではありません。れっきとした、独立した「小売業」「サービス業」です。石油会社がマークを挙げているにもかかわらず、 スーパーバイジングを放棄しつつある今、SS事業者自身が、リスクを受け止め、それを解決し成長していく、自立型経営を志向する必要があります。
SSは必ず儲かります。少しだけやり方を変えれば。みなさん、前に進みましょう。
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