日本では、春と秋の季節の節目にお彼岸があります。太陽が真東から上がって、真西に沈むことから、西方極楽浄土の信仰と結びついた日本独自の仏教行事です。
春分の日、秋分の日(これ小さい頃なかなか言えずに意味の違いもわからなったんですよね)を中日として前後3日をあわせた7日間がお彼岸です。今 年の春は3月「18・19・20・21・22・23・24」日となります。その間に、全国に寺院で彼岸会(ひがんえ)という法要が行われます。平安初期に 宮中で催されたのが始まりと言われています。
彼岸は般若心経の最後のフレーズ「行こう行こう、彼岸に行こう・・・・」という「ギャーテイギャーテイ・・・」というものがあります。もともと、 般若心経は、人間として生きる知恵(般若)を表現しているもので、その知恵を実現するといけるところが彼岸です。ですから、亡くなった人の力を借りて、彼 岸に行くことを願って、自らの行いを慎むことが本来の意味です。この行いを慎むために人間が行う6つの行を六波羅蜜(ろくはらみつ)といいます。
布施(ふせ):あなたは与えることが出来ますか
持戒(じかい):あなたは約束を守ることが出来ますか
忍辱(にんにく):あなたは耐えることが出来ますか
精進(しょうじん):あなたは前向きですか
禅定(ぜんじょう):他人の中に自分をいかせますか
般若(はんにゃ):あなたのこころはかわいていませんか
です。(今日は家で書いているので、ちょっとうろ覚えのところがあるかもしれません。もし間違っていたら、あとで修正します)。
お彼岸といっても特別なことをするのではなく、お墓参りをするとか、お墓が遠い人は、亡くなった方をお墓の方を向いて思い出すなどです。
お彼岸の中日には、太陽が真東から出て真西に沈むことから、この日に夕日を拝むということが、西方にある浄土に向かって拝むことになると言われています。
そして、お墓や太陽にそっと手を合わせて祖先の長い歴史があってはじめて自分が今ここにいることを確認する(生かされていることを確認する)こと が大切です。普段は現実に直面していることから、閉鎖的になりがちな自分を解放することが大切と教えられています。お彼岸の行事はひとそれぞれで違うで しょうけど、何か、そんな機会を設けたいものです。
おっと、ここで終わったら怒られる。「ぼたもち」も「おはぎ」も両方とも、蒸したもち米とあんこで作られていますが、季節の花になぞらえて、春の彼岸にお供えするのが、牡丹餅(ぼたもち)で、秋にお供えする場合はお萩(おはぎ)と言うそうです。へぇ~。目からうろこ。
そういえば、お袋は彼岸になると、たくさんおはぎつくって近所に配ってたっけ。あのお萩最高にうまかったな~。私のお袋は平成7年7月10日、62歳で亡くなりました。今年の彼岸は、お袋のことを思い出しながら、自分を見直すとしますか。
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