どの本よりもわかりやすい古事記

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   今、出張中の帯広空港から書いています。文献を調べながら書けないので、とばしたり、違ったりしていたら、あとで修正します。今回は、因幡の白兎です。
   スサノオの五代あと(と思った)に大国主命(おおくにぬしのみこと)が産まれます。大国主命は、 兄弟が多くいたので、その兄弟たちを八十神(やそがみ)といいます。大国主命は末っ子です。 ですから、兄弟たちにいじめられていました。

 ある日隣の国にすごい美女がいるというので、兄弟たちは、誰かがこの美女を射止め ようと、みんなで出かけていきます。大国主命は、兄弟たちの荷物を全部担がされて、あとから出かけていくことになりました。例のごとくいじめられていたわ けです。

 兄弟たちが先にあるいていると、泣いているウサギがいました。ウサギは、皮をはがされ皮膚が真っ赤になっていたのです。兄弟たちは、そのわけも聞 かずに、海につかってしばらくすればよくなるとウサギに教えて立ち去りました。ウサギは言われたとおりにしましたが、よくなるどころか、塩水がしみこんで ひりひりしてたまりません。

 そこに、後から来た大国主命と出会いました。大国主命は、ウサギに事情を聞きました。ウサギ(以下、ウ)「向こうの島にいたのですが、こちらに渡 りたくて、ワニ(中国地方では、今でもさめのことをワニといいます)をだましました。何匹いるか数えてやるから、向こう岸に向かって一列に並んでみな。す るとワニは並びました。この岸にあがる直前に、彼らに、渡りたかったからだましたことを告げると渡りきる寸前に、ワニにつかまってしまい、皮をはがされ、 海に投げ込まれました。痛がっているところを、あなたのお兄さんたちがまた、私をだましました。痛くて痛くてたまりません」。

 すると大国主命(以下、オ)「それはかわいそうに、きれいな川に水で洗って、がまの穂をこまかくしたものを敷き詰めて、それをからだにつけて太陽 で乾かしてごらん」

 ウ「ありがとうございます。あなたはきっと、美女を射止めるでしょう」

 ウサギは大国主命がいうとおりやるとよくなりました。これは、スサノオが行った治水という昔の国を統治する条件が整った後、次の条件として医療が 大切であったことを示しています。

 大国主命は、後から美女のところにつきました。兄弟たちは先について、美女に結婚を申し入れますが、美女は頑として首を立てに振りません。しか し、後から来た大国主命を見ると、そくざに「あなたのお嫁さんになります」と言いました。ウサギの予言通りですね。

 兄弟たちは面白くありません。次回は、兄弟たちが大国主命を殺そうとして、大国主命がそれを廃除して、権力を握っていく話しを書きます。昔の天皇 家は末弟が後を継ぐ風習があったみたいです。それを物語っているのでしょう。


 ますます面白くなりますよ~。日本って素敵な国でしょ? 世界で唯一、宗教に頼らなくても道徳心を保てる民族です。もちろん悪いところはなおしていくこ とが大切ですが、もう少し、自国と自国の歴史・文化に誇りをもってもいいのではないでしょうか?

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このページは、宝徳 健が2006年4月14日 12:31に書いたブログ記事です。

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