どの本よりもわかりやすい古事記

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   さて、この国を治める力をもった大国主命ですが、彼が、ある日海を眺めていると、白い波間を縫うようにして近づいてくる小さな小さな船がありました。その 小さな船に小さな神様が乗っていました。大国主命(以下、オ)「おーい、あなたはどなたですかー?」と聞きましたが、答えは帰ってきません。周りの人に聞 いても誰も知りません。
   こに、のっそり現れたひきがえるが「クエビコが知っていると思います」と言いました。クエビコとは、案山子(かかし)のことです。案山子は歩くこと は出来ないのに、天下のことなら何でも知っています。 さっそく聞いてみたところ、あの神様はスクナビコだと言いました。スクナビコはカミムスヒノカミと いう高天原(天)の偉い神様です。大国主命が、カミムスヒノカミに尋ねると、「確かに私の子です。大勢の子供たちの中で、私の手からこぼれ落ちました。ふ たり力を合わせてよい国を作ってください」とおっしゃいました。

 それ以来、大国主命とスクナビコは二人でこの国をしっかりと作り上げていきました。

 ところが、その後、スクナビコは死んでしまいます。せっかく、いっしょに国づくりに励んでいたのに、突然スクナビコが死んでしまったので、大国主 命はがっくりきます。オ「自分ひとりでどうやって今後国づくりを行えばいいのか。どの神と力を合わせればいいのか」。すると、海の向こうからやってくる神 (名前は忘れました)があります。「よければ私がお手伝いしましょう」。オ「それはありがたい。どうすればいいですか?」 その神「私を大和の国の青々し た山に祀ってくれませんか。そうすれば協力を惜しみません」

 そして大国主命はこの神を大和の三輪山に祭りました。これが大神神社(おおみわじんじゃ)です。故司馬遼太郎氏の「街道を行く」でも紹介されてい ますが、日本最古の最もと尊い神社とされています。非常に神秘的な場所です。

 前回、次回は国譲りをやりますって言いましたが、それは次回です。スクナビコを忘れていました。国譲りはほんとに次回やります。明日書こうかな。

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このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2006年4月29日 11:32に書いたブログ記事です。

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