神武天皇は体制を立て直すために和歌山県の熊野に逃れます。一族は戦いに敗れたこともあり、ぐったりとしています。神武天皇(以下、ジ)は、「と てもこのまでは戦えない」と考えます。
すると、熊野の高倉下(たかくらじ、以下、タカ)という者が現れて、一振りの太刀を手に、神武天皇の前に跪きました。
タカ「天つ神の御子、いざ目覚めたまえ」
ジ「ああ、なんと長く眠っていたことか」と言って、その太刀を受け取りました。
その太刀は今まで見たこともないようなすばらしい太刀で、邪気まで祓ってしまいます。その太刀で、一族のみんなは邪気が祓われ、元気が出ますし た。
ジ「その霊剣をどこで手に入れたのですか?」
タカ「実は、皆さんが苦戦しているのを知った天照大神様は、タケミカヅチノオオキミ(国譲りで、大国主命を征服した神)に、もう一度助力に行くように申し
付けられました。しかし、タケミカヅチノオオキミは、この剣さえあれば大丈夫と、私にこの剣をあなた様に渡すよう託されたのです。」
そして、そのとき、天から神武天皇に対して「邪気があるところを進んではならん。ヤタガラスに案内をさせるので、ついていくが良い」との声があり ます。
神武天皇はヤタガラスを道案内に、そして、霊剣を携えて豪族の征服に向かいました。
ですから、神武天皇の絵には、鳥の絵と剣の絵が必ず載っています。
さあ、次からはついに神武による国家の統一です。
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