どの本よりもわかりやすい古事記

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   前回は、皇族の命が永遠でなくなった理由を書きました。
 さて、ニニギノミコトと結婚した美しい姫(サクヤビメ)に子供が出来ました。サクヤビメがそれをニニギノミコトに告げると「そんな、一夜の契りですぐに 子供ができるわけない。どっか他の男の子供やろう」と言いました。
   サクヤビメは「なんてひどいことを言うの?」とこみ上げてくる屈辱の思いに堪えかねて、からだを震わせ、「わかりました、それならその疑いをはらすため に、こうします。これからお産の用意をしますが、もしこのお腹の子が土地の国つ神の子供なら無事に生まれないでしょう。でも、天つ神の子なら、無事に生ま れてきます」
と言って、出入り口のない大きな建物をつくって、中に入ると、出入り口を板でふさいで、土を塗って、外から遮断させてしまいました。
 しかも、産気づくと、その建物に、自ら火をはなったのです。これでは、母子ともに助かりませんよね。
 炎がめらめらと燃え上がります。炎が建物全体を包んだとき、中から産声が聞こえてきたのです。
 女の意地で証明したのですね。
 そのとき生まれたのは双子で、それた海彦・山彦です。ですから、海彦・山彦はニニギノミコトの子供になります。
 次回は、いよいよこの物語です。

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このページは、宝徳 健が2006年5月11日 11:17に書いたブログ記事です。

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