せめて季節の変わり目には、情緒を思い出したいものです。
春分から秋分までの間、北半球では太陽は真東からやや北よりの方角に沈みます。夏至の日にはこの日の出、日没の方角が最も北よりになります。また、北回 帰線上の観測者からみると、夏至の日の太陽は正午に天頂を通過します。夏至の日には北緯66.6度以北の北極圏全域で白夜となり、難易66.6度以南の南 極圏では極夜となります。
二十四節季(にじゅうしせっき)とは、1太陽年を日数や太陽の黄道上の視位置によって24等分子、その分割点を含む日に季節を表す名称をつけたも のです。夏至はその一つです。その二十四節季をのひとつひとつをさらに、3つずつにわけたものを七十二候(しちじゅうにこう)といいます。日本と中国で違 います。夏至の中の七十二候は、
日本 中国
(初候)
乃東枯(ないとうかるる) 鹿角解(しかのつのおつ)
夏枯草が枯れる しかがつのを落とす
(次候)
菖蒲華(しょうぶはなさく) 蜩始鳴(せみはじめてなく)
あやめの花が咲く 蝉が鳴き始める
(末候)
半夏生(はんげしょうず) 半夏生(はんげしょうず)
烏柄杓が生える 烏柄杓が生える
また、夏至の次の二十四節季は、小暑です。
横道(おうどう、こうどうともいいます)は、天球上における太陽の見かけの通り道のことです。
森羅万象をもとに、生活の基盤を構築していくという昔の人の知恵には敬服します。現代人はコンピュータソフトはできても、森羅万象からなにかを導くことができなくなっています。人間の能力は退化しているのではないだろうか?
せめて、少しでもこのような世界に触れてそれを森羅万象の素晴らしさを思い出して生きたい。
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