安岡正篤 一日一言

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  本の紹介としては、昨日書きましたので、今回は、ひとりごととして。6月3日は「礼と義」です。ものすごい言葉です。経営と一致します。

礼と義

 総て(すべて)、生きとし生けるものはみな体を具(そな)えている。
 すなわち全体的存在なのであって、部分を雑然として集めたものではない。無数の部分から成り立っている全体なのである。
 此(こ)の全体と部分、部分と全体との間柄が美しく調和している状態を「礼」という。私共の内臓の諸器官ー胃とか腸とか、肺心臓というものが相依り(あいより)相待って間然するところのない健康は、我々の体内での礼である。

 そこで、自分にしろ、家にしと、国家にせよ、全体を構成する部分が、その分本来の立場に於いて、或いは他の部分に対して、如何に為すべきやを問い出退することを「義」という。義は宜なりといわれる所以(ゆえん)である。


(所感)
 是非、座右の書としてみてください。この礼と義。ただ、人を採用している。ただ、」人を働かせている。ただ、売上を上げようとしている。全体の礼を作れ ば業績は向上するのに。自分自身、身をつまされるような出会いです。人の言葉とはなんと崇高なのでしょうか。一昨年、事業に大失敗してたまらなく苦しいこ とがありました。社員にも家族にも言えずに。そのときに、お金が欲しくて、売上が欲しくて、自分の理念と違う仕事を引き受けてしまうことも多々ありまし た。その結果、さらに苦しくなりました。身を整える。ほとんどの企業がこれで変化・成長してきます。今のお金を追う経営は、今のお金も明日のお金も失いま す。しかし、お金に苦しいと今のお金を求めて、人の責任にします。私もそうです。大きな覚悟がいるのですね。

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このページは、宝徳 健が2006年6月 3日 00:36に書いたブログ記事です。

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