あの虫をとってこい

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   久しぶりに故宇佐美史郎氏の思い出です。夏になると思い出します。ガソリンスタンドには、当然電灯があります。夏になるとそこに虫が集まってうっとおしくて仕方がありません。ある夏、宇佐美氏と一緒に夜ある宇佐美のSSに行きました。
  

  すると「宝徳、あの虫とってこい」と言われました。私は、きたないので、抵抗しましたが、とにかくとってこいというのでとりにいきました。すると、中にカブトムシとクワガタムシが混じっており、それを店で売ることになりました。

 同じものを見るのでも、「汚い」と感じるのか「面白い」と感じるのかで、こんなに差がでるのです。

 これを専門用語で「有意注意」と言います。

「目的をもって真剣に意識や神経を対象に集中させること」   です。

 りんごが木から落ちるのは、太古の昔からたくさんの人が見ているのですが、りんごが落ちるのを見て万有引力の法則を見出したのはニュートンだけです。

 ほんの些細なことの見方・気づき方が結果を大きく左右します。

 必要以上に結果の実績数値に囚われていたり、人やお客様をみずに結果をあせることは、経営者としてわかりますが、その方法では、決して経営が強くなったためしがないという真理を考え、有意注意に「ど真剣」になることが求められています。
 私自身に言い聞かせています。

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このページは、宝徳 健が2006年7月13日 08:46に書いたブログ記事です。

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