昔の日本人はなぜ強かったのでしょうか? 明治維新という、世界史でもっとも驚くべき事実を実現できたのでしょうか? 困難を乗り切ることができた のでしょうか?
自分と向き合う力があったからだと考えます。また、貧しい国だったので、生きていくうえで、いろいろな理不尽が生じ、それをなんとか乗り切る体験 をたくさんして、自らを鍛えてきたからだと思います。
もし今、日本が過去のような経済的に豊かではない時代に逆戻りしたら同でしょう。瞬時に三流国に転落するでしょう。
自分と向き合う力、それは、古典をよく読んでいたこともひとつの理由ではないでしょうか。先人の考え方に触れ、自分が困難な状況に陥ったときに、 それを思い出し対応していく。その行為ができるように、常に、考え方を自らにしみこませていく。
第二次世界大戦が終了して、マッカーサーが来日するときに、「明治時代には、日本には素晴らしい考え方をした将軍が何人もいたのに、なぜ今はいな いのか」と吉田茂に聞きます。吉田茂は「それは、古典を読まなくなったからだ」と答えます。
どんなに科学技術が発達しても、数千年前から人間はなにも変わっていません。むしろ、日本など、豊かになった分だけ、人間が退化していっていま す。先人の考え方を学ぶことで、自らを鍛えることは、今こそ大切なのではないでしょうか。
コンサル先で、最近「言葉の試験」をはじめています。先人の言葉をわかりやすく表現しなおし、それを、しみこませるように、何度も何度も、短い時 間で書いてもらっています。人間が強くなれば絶対に収益は改善する。いい仕事をすればいい人生が送れる。いい人生を送っている人間は必ずいい収益をあげ る。時間はかかりますが、私の絶対的なコンサルティングスタンスです。
最後に、聖書の言葉と禅の言葉を紹介しておきます。
「心貧しい者は幸せである」
「学道の人、すべからく貧たるべし」
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