自分自身にも、とくと言い聞かせる必要があるということを前提に、述べさせていただきます。いろいろな会社のいろいろな方(経営者の方々も社員の方々も
パート・アルバイトの方々も含めて)と接しています。その中で、時間とお金で仕事をしている方々もいらっしゃいます(決して否定しません)。
私の以前勤めていた、出光興産は、「かつて」残業手当や出勤簿はありませんでした。新入社員のころからそれが当然だと思っていました。そうすると、仕事 が会社の仕事ではなく、自分の仕事という価値観が生まれていました。出光を退職して、ある時期、ひとつの会社の役員としてその会社にかかわったことがあり ます。その会社では、「労働時間」「お金(給料)」という価値観にすごくこだわった会社でした。
私の以前勤めていた、出光興産は、「かつて」残業手当や出勤簿はありませんでした。新入社員のころからそれが当然だと思っていました。そうすると、仕事 が会社の仕事ではなく、自分の仕事という価値観が生まれていました。出光を退職して、ある時期、ひとつの会社の役員としてその会社にかかわったことがあり ます。その会社では、「労働時間」「お金(給料)」という価値観にすごくこだわった会社でした。
かかわっていて、それにとても違和感を感じました。間違えないでいただきたいのは、その価値観を否定しているわけではありません(繰り返し)。
でも、とうぜんながら、労働者と経営者という「金銭的な」関係が生じ、仕事を会社のためにやっているという考え方が当然出てきます。経営側がなにか戦略・戦術を提案すると、社員から「協力する」という言葉が出てきます。
仕事は、つりがねです。「大きくたたけば大きく響きます」「小さくたたくと、小さくしか響きません」。仕事は、人生を鍛えてくれる最良の武器です。お金はその結果うまれるものです。自分が懸命に働いた価値観が世の中に認められた結果、与えられるものです。
「仕事ではなく人生」。権利・義務関係という悲しい事実を会社や取引関係に生じさせるのではなく、自分に響かせる仕事をこれからも心がけていきます。
今の出光は、残業手当があるそうです。出光佐三翁という、古今東西最高の天才経営者がつくった会社が音をたててくずれていっているような気がします。
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