ですから、何年にも分けて少しずつ経費計上することとなります。この何年にも分けて計上する一年分を減価償却費といいます。機械は、新しいときから、使っていくと目減りしますから「減価」を「償却」するということです。
次に、なぜ、この減価償却費制度を見直す必要があるか。まず、日本の税制における、償却期間(耐用年数といいます)が長いこと。建物では、50
年、機械では25年というものもあります(資産の種類によって300種類以上の償却期間が決められているのであくまでも例です)。50年かけて経費かする
なんてのは、長すぎますよね。50年も建物はもたないでしょう。
また、購入した価格のまず、90%しか、経費化が認められていないこと。最償却しても、最大95%までしか認められていないことです。1億円の機械だ
と、9500万円までしか経費化できないことになります。つまり、経費化が少ないということは、利益から引くお金が少なくなることから、税金の対象となる
利益を大きくなることを意味します。100%認められれば、利益から引く金額が大きくなりますから、税金も安くなります。
さらに、耐用年数が短くなるから、早く大きな金額を経費化できますので、税金が安くなります。
欧米や韓国では、すでに、短い耐用年数で、100%の償却となっています。
企業の国際競争力を強化すること、そして、節税できた金額を設備投資に回すこと、で景気の押し上げが期待されています。あるシンクタンクの研究によると、設備投資を1%程度押し上げてくれるという結果がでています。
赤字企業には、関係のない話ですが・・・・・・。
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