和歌はほんとうにすばらしい日本文化です。仕事が落ち着いたら、本格的に勉強してみたい。和歌は、うそをつくとすぐにばれるそうです。また、31文字の 中に、すばらしくおもいがこめられている。日本の文化のなんとすばらしいことでしょう。英語も学ぶものもちろん大切ですが、このような日本文化を知らず に、日本人として海外の人と何を話すのでしょうか。日本のもっているすばらしさをもっと日本人は学ぶ必要があります。
明治天皇御製
ちやはふる 神のこころを心にて わが国民を治めてしがな
「ちはやふる」は神の枕詞。明治天皇の、国を治める真摯なお気持ちが百数十年のときを超えて響いてきます。外国の言葉ですと、何百年も前の古典は、その国の国文学者でさえわからないことが多いのですが日本の和歌は、万葉集であろうと、その心情が響いてきます。
昭和天皇の御製もそうですが、完全に自分を「無私」の存在として国民のことを考えていらっしゃいます。日本の国民は本当に幸せです。
昭憲皇后の御歌も紹介させていただきます。
神代より ねざしかはらぬ あしはらの 国の榮ぞかぎりしられぬ
「あしはら」とは、日本の国のこと。日本は、別名、豊葦原の水穂の国といいます。皇后陛下のお国を思われる真情が伝わってきます。
このようなことを書くと、この厳しい時代に何をのんきなというお言葉を聞くことが多いのです。でも、江戸から明治にかわるとき、世界情勢は、他国 侵略の帝国主義の時代でした。日本は、列強から身を守ることに国民すべてが参加しました。まして、経済発展も必要。今の時代の厳しさなど、比べ物にもなり ません。私たちの、先輩方が、皇室を中心に一致団結して、身を挺して、世界の侵略から、日本を守ってくれました。そのとき、古典や和歌などの素養は、今の 日本人など比較にならないくらい、当時の日本人はもっていました。
これらの素養があったればこそ、精神的に強い日本人が育ち、当時の苦しい状況を乗りきったのです。今の、知識偏重の学校教育しか受けてこなかっ た、私たちでは、明治維新も戦後の復興もなしえないでしょう。日本人は、退化しています。いまこそ、私たちは、日本の歴史を見直し、ひとりひとりが強い日 本人となり、子供たちに将来を残すように努力していくひつようがあります。
最後に、福沢諭吉が「学問のすすめ」で書いた言葉を紹介しておきます。
「一身独立して はじめて一国独立す」
コメントする