経営者必見!六韜三略:文韜

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  さて、今回は、守土篇です。領土を守る方法です。ここまで、六韜三略を読まれてお気づきだと思いますが、すべて対策は自己にありです。もちろん、敵国の状況はつぶさに調べることが大切ですが、それに対応するのはすべて自分。
 面白いですね。

文王(以下、文)「領土を守るにはどうすればいいか」
太公望(以下、太)「親族を粗略に扱ってはなりません。人民を見下してはなりません。そして、左右の者をいたわり、四隣の国々の侵攻を許さないことです。 また、手にしている権限を臣下に貸し与えてはなりません。そんなことをすれば、たちまち権力を失ってしまいます。弱い者を踏みつけにして強い者を助けるよ うなことをしてはなりません。基本を忘れて、末節に走るようなことをしてはなりません。
 日が高く昇ったら、必ず物を干すことです。また、いったん刀を手にしたら必ず殺し、斧を手にしたら、必ず倒すことです。日が高く昇っても、物を干そうと しないのは、好機を失うことにほかなりません。刀を手にしても殺そうとしないのは、かえって敵を招き寄せるようなものです。
 河も、小さな流れのうちにせきとめなければ大河になってしまいます。火もボヤのうちに消し止めなければ大火になってしまいます。木も、双葉のうちにつみとってしまわなければ、斧で刈り倒さなくてはならなくなります。
 君主は、何をおいてもまず富の地区製につとめなければなりません。富がないと、仁を施すこともできませんし、親族を大切にすることもできません。親族を粗略に扱えば、わが身に害が及んできますひ、人民の支持を失えば国を滅ぼしてしまいます。
 臣下に兼職を貸し与えてはなりません。そんなことをすれば、たちまち相手に手にかかって、身を破滅させてしまいましょう。」

文「では、仁義とは何を言うのか」
太「人民を敬愛し、親族を大切にすることです。人民を敬愛すれば、国内は平和に治まり、親族を大切にすれば、人民から喜ばれます。これが仁義の基本にほか なりません。ただし、権力を人に奪われてはなりません。明知を発揮し、人の道を守ることを心がけてください。帰服する相手は、しかるべき地位に登用して恩 徳を施し、従わない相手は、武力で討伐するのです。この方針を貫くなら、天下の人々を心服させることができるでしょう」

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このページは、宝徳 健が2007年1月 2日 11:35に書いたブログ記事です。

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