経営者必見!六韜三略:文韜

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  先日知ったのですが、「殷周伝説」という横山光輝さんの漫画がありました。とってもよくできています。古本屋で買おうっと。殷の滅亡と周の興りを書いたものです。是非、読んでみてください。面白い。
 さて、今日は、守国篇。太公望は、国を守り通すための秘策は、天地の道に則った政治を行うことだと言います。そのポイントは、「進んで争うことなく、退いてゆずることなし」です。無理をせず、自然の流れに従って舵をとるということなのでしょうか。
文王(以下、文)「国を守るためにはどうすればいいか」
太公望(以下、太)「まず身を清めて下さい。その上で、天地の道理、四季の循環、仁君たるの道、人情の機微について、説明しましょう」
 とうことで、文王は七日間身を清めてから、あらためて太公望に礼をとって教えを請いました。
太「天をめぐって四季を生じ、四季に応じて大地は万物を生じます。天下には人民が住み、聖人がそれを治めています。春には物みな生じて栄え、夏には生長し て結実し、秋には穫り入れて満ちあふれ、冬には隠れて静かになります。このように満ち溢れたら隠れ、隠れたらまた生じるといったぐあいに、天地の道には、 終わりもなく始まりもなく、窮まりがありません。聖人はこのような天地の道に則って天下を治めるのです。ですから、天下が泰平であれば聖人は姿を隠し、乱 世になると姿を現して救済にあたるのです。なぜなら、それが天地の道にほかならないからです。
 聖人の存在はまこと偉大であります。聖人が天地の道に則って天下を治めれば人民も安らかに暮らすことが出来ますが、生活に不安が生じますとそれが乱れの きっかけとなり、やがては目の色かえて得失を争うようになります。そこで、時には武力をもって鎮圧し、時には恩恵をもって慰撫するのです。こうのうに聖人 が唱導し、それに人民が唱和するのです。
 物事は、行き過ぎて極端になると元に戻るもの。ですから、前に進んで人と争ってばかりいてもいけませんし、後に退いて責任逃れを事としてもいけません。このうような姿勢で国の守りにあたれば、天地の道に匹敵するような成果をあげることができましょう」

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このページは、宝徳 健が2007年1月 7日 09:18に書いたブログ記事です。

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