会社における上司・部下の関係にも言えることです。
私の息子は、小学校時代、よく学校で喧嘩をしたそうです(そんな瑣末なことに興味がないのであまり詳しく知りませんが)。すると、今日学校で息子 さんが喧嘩をしたと、学校から電話があります。それで、母親たちは大騒ぎします。私としたら、その喧嘩に勝ったかどうかしか興味がありません。でも、あま りにもうるさいので、あるとき、個人面談に女房に代わって行きました。そこで先生に言いました「うちの子が喧嘩しても、もう家には電話をかけてこないでく ださい。よほどひどい怪我をさせたとしたら私が謝りにいきますから」。先生は「そんなことをしたら、おたくにだけ、情報が入らなくなりますよ」。別にそん な情報要りません。 また、ちょっとの擦り傷だけで、ワイワイ騒いだり、ちょっと自分の子供に気に入らないことがあると、学校にどなりこんでくる親も多い そうです。こういう人たちを「モンスター・ピアレント」というそうです。こんなことしていたら、喧嘩をして仲良くなるなんてことできなくなります。親が前 にいすぎです。子供は、物事を考えなくなります。
会社でも同じことです。人を育てるという、長期にわたる事業を行わず、短期的な収益を求めても、絶対に長続きはしません。私が専門に行っている
SS業界をみてみましょう。競争優位という観点ではなく、元売も販売事業者も、人を育てるということをしたくないから、という安易な発想でセルフに転換し
てしまう。するとどうでしょうか。元売の石油製品流通のゴミ箱のような、不毛な価格競争のみを行う業界になってしまいます。お客様は業界のレベルを決して
高く見ません。よいスタッフが集まらなくなります。
それでいて、収益があがらないと、スタッフにうるさくあれこれ指示を出す。教育をしていませんから、言ってもムダです。前に前にでようとする。
生産性を確保しようとすれば、上司は後ろにいて、まだ、未熟がゆえにディフェンス力が弱いスタッフのディフェンスフォローをすることが大切です。つまり、ピッチャーではなくキャッチャーになることです。
今から、わが国は少子高齢化・人口減社会になります。私と同い年はこの国に260万人います。私の息子と同い年は120万人。もし、息子が私と同じ能力に育ってしまったら、この国の力は半分以下になります。労働力人口においても、同じことです。
豊かな発想力をつくり、戦後の間違った教育を受けてきた私たちよりも創造性豊かな人間づくりが欠かせません。
今年、私は、自分を徹底的に鍛えます。その後、仲間と一緒に、自分達を鍛えあう機会をたくさんつくっていきます。まず、自分から。偉そうに述べてしまいましたが、もがくんだろうな~。
昨日の握手は、28回、合計197回。もっとやるぞー。
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