孫子の兵法

| コメント(0) | トラックバック(0)
   今週暗唱したものです。
 作戦編にはいります。「日に千金を費やし、然る後、十万の師、挙ぐ」(毎日のように大金をつぎ込んで、はじめて戦争が始まる)

 戦争には、たくさんの費用がかかります。むやみに戦争すれば、国が貧しくなり、弱まります。そうなるとくにはうずれ滅びてしまいます。戦いを始めるのなら、そのへんをよく考えないといけませんよ。という意味です。

1.兵を鈍(にぶ)らせ、鋭を挫(くじ)き、力を屈し、財をつくす
 戦争は兵士を疲れさせ、職を下がらせ、戦力を弱めさせ、財産を使い尽くさせる。そうすると、相手は弱くなることから、攻めやすい。また、自分でこれをやると敵にスキをつくってしまう。、

2.諸侯、其の弊に乗じ、起つ。知者ありと雖(いえど)も、其の後を善くするにあたわず。
 こちらに余話身軽とすれば、それに乗じて各国が攻めてくる。こうなると、どんな知恵者がいても、どうしようもできない。ふだんから体力を養っておくということ。

3.兵は拙速を聞くも、未だこれを巧みにして、久しくこれを観ざるなり。
 戦争は「下手だけど、すばやく終わらせた」という話は聞いたことはありが、「うまくやって長引かせた」という例はみたことがない。めんどうなことは急い で終わらせよということですね。日露戦争は、どうやって戦争を終結させようかとリーダーたちは考えました。大東亜戦争は、玉砕覚悟でやりました。

4.用を国に取り、糧(かて)を敵に因(よ)る。
 兵器は国から持っていく。食料は敵国から奪い取る。
 何事も必要最小限を心がけるという意味です。

5.国の師に貧しきは、遠く輸せばなり。遠く輸せば、百姓(ひゃくせい、貧し。
 遠征すると国が貧しくなるのは、国内から物資を運び出すからだ。そうすれば、国内で物資が不足して、国民が貧しくなる。
 きちんと蓄えをつくりなさいということです。

6.敵を殺す葉怒りなり、敵の利を取るは貨なり。
 敵を殺そうとして、敵に立ち向かっていくのは怒っているからだ。敵から奪おうとして敵に立ち向かっていくのは設けたいからだ。
 無理やりやる気を引き出す方法です。

7.兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり。
 戦争に精通している将軍こそが、国民の生命を守り、国家の安全を保つことができる。
 危機管理に精通することが大切です。平和だからと言って、戦争から目を向けるのはよくないという戒めです。病気について知っていて、はじめて病気をなくせることと同じです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/1538

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2007年1月15日 06:22に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「どの本よりもわかりやすいギリシャ神話」です。

次のブログ記事は「予防接種の保障制度」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。