本の言葉と自分の生き方を検証する

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  前回紹介しました、稲盛和夫氏の「生き方」をまとめながら、自分の人生を検証していきます。私は鈍才なので、感想文形式では紹介できません。出てきた言葉 と自分の人生を検証するという方法で記述していきます。一度に全部はできませんので、少しずつ。ひよこクラブで読んでいる6冊の本を、順次紹介してきま す。
 また、この6冊を一ヶ月に一度は読むことを自分に課しています。さぼらないためにもブログに書いていきます。

【プロローグ:混迷の時代だからこそ「生き方」を問い直す】

p13
豊かなのに心は満たされず、衣食足りているはずなのに礼節乏しく、自由なはずなのに閉塞感がある。
(検証)
 私の家は、子供の頃とても貧しい家でした。でも、とても幸せでした。欲しい物はたくさんありましたが、それよりも、それを手に入れることよりも、そのた めに懸命に生きていくことの方を求めていたような気がします。今、過去よりも裕福になって、欲しい物は、ちゃんと手に入りますが、手に入れたものを大切に しているかどうか。すぐに新し物をほしがらないかどうか。とても疑問です。手に入れたものを人生を強く生きるために浸かっていないような気がします。


p14~15
 私たち人間が生きている意味、人生の目的はどこにあるのでしょうか。・・・・それは心を高めること、魂を磨くことにあると答えたいのです。生きている間 は、浴に迷い、惑うのが、人間という生き物の性です。・・・・・・・しかし、そういうものは現世限りで、いくらたくさん溜め込んでも、どれひとつとしてあ の世へ持ち越すことはできません。・・・・・ その中でたった一つ滅びないものがあるとすれば、それは「魂」というものではないでしょうか。・・・・・・ ですから、「この世へ何をしにきたのか」と問われたら、私は迷いもなく、生まれてきたときより少しでもましな人間になる、・・・・・・
(検証)
 返す言葉も見つかりません。戦前教育を受けた人はなぜこんなに強いのでしょうか。一緒かかってもこの言葉が理解できるようになります。

p16
 生きていくことは苦しいことの方が多いものです。ときに、なぜ自分だけがこんなに苦労するのかと神や仏を恨みたくなることもあるでしょう。しかしそのよううな苦しき世だからこそ、その苦は、魂を磨くための試練だと考える必要があるのです。

(検証)
 このことは、頭ではわかるようになってきましたし、小さいことながら、いくつか経験もしました。苦しいときを乗り切ったときに、新たな自分と新たな世界 が待っていることもわかります。でも、進んで苦しさを受けたいとは思わないし、次にまた来たらいやだなぁというのが現在の私のレベルです。情けない。事業 を成功させようとしたら、自らがすすんでこの状態に身をおく必要があるのでしょうね。その域にも達成してみたい。

p21
 それでは、人格を練り、魂を磨くには具体的にどうすればいのでしょうか。山にこもったり、滝に打たれたりなどの何か特別な修行が必要なのでしょうか。・・・・・この俗なる世界で日々懸命に働くことが何よりも大切なのです。・・・・・
 一般によく見受けられる考え方は、労働とは生活をするための糧、報酬を得るための手段であり、なるべく労働時間は短く給料は多くをもらい、あとは自分の 趣味や余暇に生きる。それが豊かな人生だというものです。そような人生観を持っている人のなかには、労働をあたかも必要悪のように訴える人もいます。
 しかし働くということは人間にとって、もっと深遠かつ崇高で、大きな価値と意味をもった行為です。労働には、欲望に打ち勝ち、心を磨き、人間性をつくっていくという効果があります。
p23
 心を磨くというと宗教的な修行などを連想するかもしれませんが、仕事を心から好きになり、一生懸命精魂込めて働く、それだけでいいのです。・・・・「仕事の完成おりも、仕事をする人間の完成」

(検証)
 かつて勤務していた会社の創業者、出光佐三翁が「働いて働いて働きぬけ」と言っています。若い頃これを読んだときに、「冗談じゃない、そしたら、遊ぶ時 間とかがなくなるじゃないか。仕事だけで豊かな人生は送れない」と考えました。会社を創った今、この働きぬくという価値観に関しては理解できます。20代 の頃にもし、欲を抑えて働きぬいていれば、今の私とは違った私があるでしょう。出光佐三翁が創業したのは27歳。渡邉美樹さんも、20代。明治維新後の日 本を創ったのもみんな20代から30代。今は、欲を刺激するものがありすぎ、そちらの経験を優先してしまいます。豊かは人間を鍛えない。

p25
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
・・・・掛け算ですから、能力があっても熱意に乏しければ、いい結果は出ません。・・・・能力と熱意に恵まれながらも考え方の方向が間違っていると、それだけでネガティブな成果を招いてしまう。

p27
 プラス方向の考え方とは、・・・・・常識的に判断される「よい心」のことだと思っていただければよいでしょう。
 常に前向きで建設的であること。感謝の心を持ち、みんなといっしょに歩もうという協調性を有していること。明るく肯定的であること。善意に満ち、思いやりがあり、優しい心をもっていること。努力を惜しまないこと。足るを知り、利己的でなく、強欲ではないこと。

(検証)
 ネガティブにはなりませんが、あとは、熱意と能力をもっと磨いて、考え方を整理していく。確かに、自分を確立すれば、まだまだいろいろなことが実現できる実感はあります。自分を磨くだけです。

 ほんとうに素晴らしい本です。プロローグだけでもこれだけ素晴らしい。順次紹介していきます。「SOEを支える本たち」でも、紹介しています。

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このページは、宝徳 健が2007年1月30日 08:24に書いたブログ記事です。

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