竹中平蔵氏講演会②

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  前回の2003年6月のある日、小泉首相が郵政民営化の日程を決断したところからです。
  となりに座っていた竹中さんに小泉首相は準備を命じました。竹中さんは、一国の首相のパッションを感じました。
 この講演会を通してのテーマはふたつ。物事をすすめるときに必要なこと。経営にも通じることです。
①パッションがどのくらい強いか(実現したいという気持ち)
②戦略は常に細部にわたる(こまかいところまで決めておかないとだめだ)

 困難なことをやり遂げるとき、リーダーの燃え滾るようなパッションは必要不可欠である。みんなの顔色をうかがっていてはできない。小泉首相は「郵政民営化ができなければ殺されてもいい」という決断をもっていたそうです。

 話は変わりますが、竹中さんは、友人である谷村しんじと小泉首相を引き合わせたことがあるそうです。谷村しんじさんの小泉首相の感想は「あの人、やっぱり天然ですね」だったそうです。

 さて、前述しましたが、パッションだけではだめだそうです。郵政民営化は特に与党にも野党にも官僚にも敵だらけでした。

 小泉さんは2007年4月に民営化すると言った。すると、2005年には法制化が必要。2004年には基本方針が必要。2003年には細部にわたって準備が終わる必要があった。自分はこれをやった。戦略は常に細部にわたる。

 経営も同じである(私はちょっと耳が痛い)

 そして、2005年のあの衆議院での5票さでの可決。です。衆議院での可決のあと、族議員のすさまじい巻き返しがありました。与党幹部が小泉首相 のところに直談判にきました。政調会長・参議院代表をはじめ。。。。 小泉さんは言ったそうです。「わかった。なら、否決しろ。あとの責任は私がとる」。 それまで、抗議をしていた人たちは、一言も返せなかったそうです。

 そして、参議院での否決。衆議院総選挙。実は、参議院の否決の後の小泉首相記者会見なんですが、小泉首相が「あれもう一回やれっていってもできないよ。俺怒ってた~」だったそうです。

 さて、次回は、金融再生プログラムの話です。

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このページは、宝徳 健が2007年2月 3日 05:07に書いたブログ記事です。

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