今日は、「朕惟フ二、皇祖皇宗、国ヲ肇ルコト宏遠二、徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ」です。
教育面においても、日本古来の道徳である忠孝・節義・誠実の美風が忘れ去られようとされました。相手の征服・屈服を当然とする欧米思想と、融和・尊重・互譲互助を旨とするわが国の精神文化があいまみえるはずがありません。
明治天皇は、これを深く憂慮され、「教育勅語」を下し給い、わが国の歴史精神、国体、国民道徳の教示しました。
菊池という男爵が、英国に招かれ、教育勅語の講演をしたとき、英国は日本の教育思想を見習うべきだという声が多く、教育勅語の思想を絶賛したそうです。では、解説です。
朕とは、秦の始皇帝が皇帝を指す一人称として、はじめて用いたものです。しかしながら、中国を肇とする諸外国の皇帝は、民が力さえもてばなれるそんざいです。日本の皇室は万世一系。世界で「朕」を用いることができるのは日本の天皇陛下だけでしょう。
「皇祖皇宗、国ヲ肇ルコト宏遠二」
日本の皇室は征服者ではありません。君は民を赤子のごとく愛撫し給い、臣は身命を捧げる。これが私たち日本人の祖先がつくってきた、日本の国体です。アメリカは大東亜戦争後、この国体が恐ろしくて、日本人に戦争犯罪プログラムと押し付け、この国体を崩壊させました。皇祖皇宗とは、天照大神が天孫、ニニギノミコトに「やさかにもまがたま」「やたのかがみ」「あめのむらくものつるぎ」という三種の神器をさずけ、高千穂の峰に降り立ったときから、日本国の永久の君とし統治されました。
日本書紀に「豊葦原の千五百秋(ちいほあき)の瑞穂の国は、これ吾が子孫(みこ)の王(きみ)(君主)たるべき地なり。よろしく爾(なんじ)皇孫(すめま)、就(ゆ)いて治べし。行け。宝祚(ほうそ:皇位)の隆(さかん)ならんこと、天壌と共に極まりなかるべし。」とあります。
「徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ」
この樹ツル(タツル)ということばは日本の皇室をとてもよくあらわした言葉です。日本の皇室は、樹木を植えるように、国民に徳を植えつけられました。これが、外国の征服者である皇帝との大きな違いです。京都御所のあの低い壁は、日本人以外には理解ができないでしょう。
その証拠の明治天皇の御製(和歌)を紹介しておきます。
罪あらばわれを罰せよ天つ神(あまつかみ) 民はわが身の生みし子なれば
照るにつけ曇るにつけておもふかな わが民くさのうへはいかにと
私がこのようなことを述べると、右翼とか思想家といわれます。このこと自体が今の日本が狂っている証拠です。古来からの国体をかたることが色眼鏡でみれれる。
右翼などと一緒にされるなど、迷惑千万。彼らは真の国体は理解していません。思想は共産主義的格差論者です。ただ、天皇を大切にしているだけです。
敗戦後なぜ、今のイラクのような混乱がなく、平和を築けたか。それは、この国体があったればこそです。早く、正しい歴史を理解し、マゾの国にほんから脱却する強い国民集団になることが切望されています。わが国はすばらしい歴史を持った国です。中国や韓国のような言論の自由がない国に、歴史認識などと言う言葉を使われたくはありません。また、教育再生には、絶対に、正しい日本の歴史観をとりもどすことが不可欠です。
今後も解説は続けてまいります。
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