経営者必見!六韜三略:竜韜

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  繰り返しになりますが、六韜は六つの巻で構成されています。文韜:戦いを始めるにあたっての準備を政治面から説いています。武韜:政治戦略。竜韜:平野部での戦いの戦略戦術、武器の使用法です。
 今回は、陰符(いんぷ)篇です。秘密文書による連絡方法です。昔から苦労していたのですね。大東亜戦争で、日本がアメリカに敗戦した大きな原因のひとつに暗号を読まれていたことにあります。一説によりますと、ルーズベルトは、自らの政治生命の延長のために、真珠湾攻撃を事前に暗号解読しておきながら、放置していたとも言われています。

武王(以下、武)「軍を率いて深く敵地に進攻したとする。君主と将軍が互いに連絡を密にし、臨機応変の策を採用して一気に決着をつけたいと思うのだが、戦局が複雑で割符では十分に連絡がとれない。さればといって、距離がへだったっていて口頭での連絡も無理なときは、いったいどうすればよいか」
太公望(以下、太)「重大で秘密の連絡事項がある場合は、割符ではなく、文書を使わなければなりません。君主は将軍に文書で連絡し、将軍もまた文書で問い合わせるのです。ただし、文書を送るときには、一通の書面を三つに切って、三部としたうえ、三人の使者に一部ずつ持たせます。こうすれば、三部揃わなければわからないわけですから、情報の漏れる心配はありません。これを「陰書」といいます。敵がどんなに素晴らしい洞察力を持っていても、この機密を見抜くことはできません」
武「よくわかった」

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このページは、宝徳 健が2007年4月30日 05:11に書いたブログ記事です。

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