ゲーム分析

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   ある人と話しているとゲーム分析とゲームの理論を混同されていらっしゃいました。ゲームの理論は、経済学です。まあ、多分に心理的要素が入っていますが。いつか、ゲームの理論も書きましょう。
 さて、相手から影響を受ける行為をストロークと言います。肯定的なストロークが不足すると、否定的なストロークを求めて非生産的な行動します。これがゲームです。ストロークの足りない小学生であれば、物を壊したり、夜遅くまでクズクズと宿題をしたり、投稿拒否をしたり、教師や親を挑発して罰を受けたり、のろまといわれたりしていきます。
 中・高校生になれば、非行に走って、学校や警察に呼び出されたりです。
   こうした否定的なストロークを求める習慣が身につくと、大人になっても、それを日常生活の中に持ち込むようになります。
 最近の学校を見ていると、教師が校内暴力に巻き込まれたりすることがありますが、これは、生徒だけではなく、教師も、非自覚的に、ゲームに巻き込まれている恐れがあります。
 子供を持つ、親御さん、学校でのこのような事件を聞かないでしょうか?会社でも同じようなことありますね。

☆からさわぎのゲーム
 バタン!とドアを開閉する(家でもありますね)。私語をして注意を受ける。教師の小さなミスに強くこだわる(これは、子供だけではなく、最近では親やPTAも)。授業中に周りの人に不快なことをして、教師の怒りを待つ。そして、教師がこれに応じると、「俺だけをなぜ責める」と訴え、騒ぎを大きくする(これも、最近では親が)。

☆うすのろゲーム
 ばかばかしい、分かりきった質問をする。宿題や予習で間違った箇所を調べてくる。性的な冗談や仲間に媚をうつような言葉を飛ばす。企業の会議でもありますね。

☆シュレミールのゲーム
 友達の給食をひっくり返す。気づかずに仲間のノートを持ち帰る。人の大切な者を壊すなど、失敗を重ねて相手を怒らせておきながら、「わざとじゃないからごめんな」と謝る。相手がまだ怒ると「そのくらいのことで怒るなよ」と逆襲する。

☆何かやろうゲーム
 暇をもてあまして、何かいたずらをはじめる。教師の持ち物を隠すなど。かつての有名な、ウォーターゲート事件などはそうですね。

☆警官と泥棒のゲーム
 喫煙、飲酒、カツアゲなどを行って、教師などにわざとつかまり、つかまると、残念な顔をする。注目を得たという報酬を味わいます。

☆ねぇ、君のゲーム
 「最近、ずいぶん太ったね」など、普通言いにくいことを言ってのける。裏に恨みが潜んでいます。

☆せんさく好きのゲーム
 「あの先生は声がかん高いから嫌い」「彼はニキビ顔だから嫌い」「頭はいいけど、顔が悪いね」などといった理由で人を遠ざけます。完全主義やうつの傾向がある人が演じます。親密さを恐れています。

☆暗黙の了解のゲーム
 頭は優秀なのに、いくら言っても勉強しない。励ましてもお義理の努力でお茶をにごす。などの生徒の反応に教師がイライラして、やがて無力感を味わう。それでも、言うことをやめず、生徒も、拒絶しながら、依存関係を深める。

☆はい、でものゲーム
 前回述べています。

☆引き伸ばしのゲーム
 提出物の期限を守らず、きまって例外を要求します。

☆義足のゲーム
 「喘息もちなんです」「体が弱いんです」など、自分の心身の弱点を利用して責任を回避したり、失敗の弁解をするゲームです。

 たくさんあるので、次回も教育現場のゲームの続きを書きます。

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このページは、宝徳 健が2007年5月 4日 04:58に書いたブログ記事です。

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