ギリシャ人は、すべてカオス(混沌)から始まったと考えていました。→古事記とまったく同じです。
そしてそのカオスから最初に生まれたのが円盤型の島 ガイアです→古事記ではオノゴロ島です。
ここからが、少し違います。
ガイアがひとりで産み落としたのが、天空「ウラヌス」でした。この天空(ウラヌス)と大地(ガイア)が交わって生まれたのが、十二人の巨神 「ティタン神族」です。そして、末弟にクロノスが生まれます。ギリシャ神話はここからはじまります。
ウラヌスと交わったガイアは、次々と怪物を産み落とします。子供たちのあまりの醜さにウラヌスは、タルタロスに彼らを閉じ込めてしまいます。醜いとはいえ、かわいいわが子。母神ガイアは怒りました。アマダスという特殊な鋼鉄で大がまをつくり、それでウラヌスを倒すようにティタン神即の息子達に懇願します。昔から、母は夫よりも息子がかわいいのですね。
でも、みんな致知を恐れて母の願いには耳を貸しません。そこで立ち上がったのが、ずるがしこいクロノスです。
天空ウラヌスが、母のもとに夜のおつとめをするために来たとき、クロノスは、その大がまで、ウラノスのおチンチンを切り取ってしまったのです。息子クロノスによって去勢されたウラヌスは、力を失っていきます。代わって、クロノスが天地の支配権を握ります。
ちなみに、クロノスが切り落とした父ウラヌスのおチンチンですが、クロノスはこれを海に投げ捨てます。そして、このおチンチンから流れ出た精液から生まれたのが、愛と美の女神アフロディテ(ローマ神話のヴーナス)です。アフロディテはやがてキプロス島に流れ着き、貝の中から出現します。これが有名な「ヴィーナスの誕生」の絵です。
さてさて、支配権を握ったクロノスですが、やっぱり怪物たちをタルタロスに閉じ込めてしまいます。ガイアはふたたび怒って「おまえも、自分の子によって神々の座を追われるであろう」と予言します。その予言に怯えたクロノスは、妻レアの産んだ子供を次々に飲み込んでしまいます。
さあ~、はじまりです。次回は、全能の神ゼウスです。おたのしみに~。
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