本の言葉と自分の生き方を検証する

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   稲盛和夫氏の「生き方」。p139~154です。
 なぜ、人間を高め成功している人は、同じことを言うのであろうか。おそらく、成功とは手法なのではなく、心の持ち方なのだと思う。私は、宇佐美の親父や出光佐三翁の考え方、生き方に触れ、一時(30歳頃)は、「こんな生き方、自分にできるわけがないじゃないか」とずいぶん悩んだことがありました。
   でも、ある日、「そうか、出来るかできないかではなく、目指せばいいんだ!」という至極単純なことに気づきました。あれから十数年。目指しているのかどうかもわからないくらい、まだまだ自分に甘いし、心が弱い存在です。

 今回の、この本に書かれているテーマは、「欲を離れる」でした。「利他の心」。伊與田覺氏も同じことを述べられていますし、孔子もそうです。利他を考えると一体感が出てくる。他人に良い影響を与えることが出来る人間になる。つまり「大人」です。 日本古来の精神文化「武士道」です。

 そのために、どんなことにも、むしろ、自分にとって、都合の悪いときほど、「ありがとう」を言う。感謝する。素直になる。素直とは、人の言うことを鵜呑みにすることではなく、「自らのいたらなさを認め、そこから惜しまず努力する謙虚な姿勢」のことである。そして、理性のワンクッション。日々さまざまな事柄にるいて判断を迫られるが、判断を下すときに、ちょっと保留し「その思いには、おのれの欲が働いていないか、私心が混じっていないか」を考える。これが理性のワンクッション。

 現段階ではすべてはできない。だから、わたしには、朝晩の瞑想が欠かせない。振り返る。「脚下照顧」の修行ですね。

 目指せばいいやと考えながらも、そんな人間になれるのかな~などとバカなことを考えてしまう自分がいます。なれるのではなく、そうなるように日々精進。それしかありません。一生を終えるとき、私がどんな人間になっているかは、私自身の責任です。本に感謝。

※欲を表現したお釈迦様の面白い話がこの本に載っていました。次回掲載します。

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このページは、宝徳 健が2007年6月14日 05:03に書いたブログ記事です。

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