健康保険の使い方を何回かに分けて解説します。
まず、入院に関する「高額療養費」。3月までは、七十歳未満の人は、三割負担をしたあとに、申請をすれば、お金が返ってきていました。たとえば、
一ヶ月の医療負担が100万円のとき、窓口で三割の30万円を払っても、後で21万円強が払い戻されます(一般所得者の場合)。4月以降もこの制度はあり
ますが、七十歳未満でも、窓口で高額医療費を引いた自己負担額だけ窓口で払えばよくなりました(ただし、事前に所得区分を示した認定証を取得しておくこと
が必要)。
3月から、4月からと申し上げましたが、3月以前にこういう医療費を払っていた人はいないでしょうか?3月以前に支払っていたなら、申請をしないと帰ってきません。時効は2年です。一度振り返ってみてください。あまり使われていない制度です。
通院はどうでしょうか?通院も同じです。 また、世帯合算という制度もあります。同じ世帯で複数の人間がともに一ヶ月に21000円以上の自己負 担額を支払うことがあれば、合算して債権算し、自己負担額を超えた分が高額療養費としてもどってきます。これも、申請しなければもどってきません。
健康保険というものは、意外と手厚い制度なのです。利用していきましょう。
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