経営理念・社是社訓（7月1日の日誌）

   私がかつて勤めていた出光興産には「真に働く姿を顕現し国家社会に示唆を与える」という第二の定款がありました。つまり、出光の社員は、「国家社会に示唆を与える」仕事をしなくてはなりません。今は、「株主さんのためにどうやって働くか」になっているようです。
　かつての元売は、原油調達・精製・流通・小売までを一貫してみていました。ですから、特約店をとても大切にしていました。その精製・流通・販売の過程における必要なマージンを特約店と分け合っていました。今は、流通のところにしか興味がありません。だから、調達・精製・流通までに必要な自分たちのマージンを死守し、残った販売におけるマージンは知らないふりです。知らないふりでもいいのですが、調達・精製・流通までのマージンが、市場において何の理由もなく力関係のみで確保されている事実は許しがたい。
　そもそも、元売会社の好業績は、自分たちの経営努力の結果ではなく、昨今の原油価格の高騰によるものだけです。このままでいくと、いずれ市場のしっぺ返しを食らうでしょう。ちなみに、販売に興味がないと申し上げましたが、子会社政策で自分たちの流通の最終的な場を確保しようとしているだけです。コスト高だということに気づかずに。「友を捨て、子をとる」。今の元売の中心政策です。
　各社理念を思い出してほしいものです。出光興産の天坊社長の言うとおり、燃料油の品質には差がないかもしれませんが、元売トップの人格的品質、そして、理念の差別化は考えてほしいものです。
　他にもっとひどい元売があるようですが。

　昔の武家にも家訓というものがありました。上杉家の家訓を下記しておきます。
心に物なき時は心広く、体やすらかない。
心に我慢（慢心のこと）なき時は愛敬失はず。
心に欲なき時は義理を行ふ。
心に私なに時は疑ふことなし。
心に驕りなき時は人を敬ふ。
心に誤りなき時は人を畏れず。
心に邪見なき時は人を育つる。
心に貪りなき時は人にへつらうことなし。
心に怒りなき時は言葉和（やわ）らかなり。
心に堪忍ある時は事を調ふ。
心に曇りなき時は心静かなり。
心に勇ある時は悔やむことなし。
心に賎しからざる時は願い好まず。
心に孝行ある時は忠節厚し。
心に自慢なき時は人の善を知る。
心に迷ひなき時は人をとがめず。

【昨日の私】
朝ごはん：名古屋三昧の駅弁当。
昼ごはん：Fさんと、一膳飯屋。
夜ごはん：かつおのたたき、ゴーヤチャンプル、味噌汁、ご飯

　Fさんと私の事務所で打ち合わせ。その後、いろんな仕事。週計画も作成しました。

【今日の私】
　ある会社の幹部会議と研修です。夜は、徹夜だい。