私は、30歳のときに、ものすごいショッキングな出来事にであい、今までの自分が恥ずかしくなり、自己改造に取り組みました。いろんな本をむさぼるよう に読みました。そして、般若心経に出会いました。今の日本でいう宗教は間違った捕らえ方をしています(へんな宗教が多いから)。でも、そのときは仏教とい うこpとではなく、なぜか非常に素直に般若心経に入り込むことができました。今でも毎日唱和しています。
この本にも六波羅蜜が書いてありました。人間を完成させる六つの行い。いろいろな自己啓発の本や心理学の本がありますが、この般若心経に書いてあることばかりです。
六波羅蜜
①布施
世のため人のためにつくす利他の心を持つことです。布施とは一般的な意味は、施しをすることの意味に使われていますが、本来は、自己犠牲を払ってでも、
広く人々に対して尽くすことをいいます。お布施といって、修行僧がおわんを持って立っていて、そこにお金を入れるというものがあります。街でもよくみかけ
ます。布施は、私たちがお金をあげるのではなく、もらってもらうもの。お坊さんは、人からいただくありがたさを修行し、そのありがたさを知るが故に他に対
して自己犠牲を払うことができる。今の世の中は、裕福なため、人が自分に何かをしてくれてもありがたいと感じる心が不足しています。ありがたいと感じない
から、人に何かを施さない。そして、人と人とのかかわりが薄くなります。心から感謝することはとても大切な修行です。
②持戒
約束を守ることです。人間はたくさんの欲望を持っています。その欲望を抑えるために、自分に課した約束を守ること。これが持戒です。欲望があるが故にコ
ロコロかわる。だから心といいます。また、「たいの病気」。テレビが見たい、遊びたい、人より裕福になりたい・・・。これが心を苦しめます。
③精進
何事にも一生懸命取り組むこと。誰にも負けないくらいと筆者は言います。懸命の精進こそが心を高め、人格を練り上げます。
④忍辱(にんにく)
苦難に負けず耐え忍ぶことです。生きていると予想もしないことに出くわします。そのときが人間の真価の発揮のしどころです。独立してみてはじめてわかり
ました。経営とはオフェンスよりディフェンスが大切です。会社にいたときは、誰かがディフェンス部分を受け持ってくれていました。それに気づいていなかっ
た。耐えてさらに努力を重ねる。これが心を鍛え、人間性を磨きます。
⑤禅定
自分と向き合うことです。私たちは、いつも他人と向き合っています。だから、他人のことばかり見えます。そして、自分のことばかり考えています。時には、他人のことを考えて、自分のことを見るという「自分と向き合う」ことが大切です。
⑥智慧(般若)
布施、持戒、精進、忍辱、禅定の5つの修行で、人間を完成させる智慧を得ることが出来ます。人間の完成とは、宇宙の森羅万象の規則と同じくして生きるこ
とだそうです。私にはまだわかりません。サンスクリット語で智慧のことをパーニャと言います。それを玄奘三蔵法師が感じで般若とつけました。
ここの書いたことは、すべてもう一度自分に言い聞かせました。まだまだ、生きる覚悟が弱い自分に。
コメントする