ビジョン(７月１３日の日誌)

   これがなかなか難しい。１年、２年のビジョンは描けるのですが、１０年、２０年になるとなかなか描けません。描けないということは、実現しないこと。つまり、今と同じ１０年後が待っていることになります。特に、石油業界でやるとなかなか・・・。
　私が、石油業界に入った頃は、この業界は、規制だらけでした。元売も特約店も政府の方を向いて経営していましたし(実際には運営かな）、政府も、そのあ り方を望んでいました。自由化を唱えるのは出光興産だけでした。昭和６０年から段階的な自由化になったときに、ほぼすべての元売が、自由化反対の声をあげ ました。経営を自分の裁量で行うことを拒否したのです。恐ろしい経営感覚。
　その後数年かけて、今の自由化の状態になりました。それまでに、一時期、特約店に赤字が出れば元売が補填するということがありました。いけないことなの ですが、これは、商品別の利益のひずみが生んだものでもあります。そして、現在、自由化になれば、力が強い方がイニシアチブをとります。それに調子に乗っ て、今の元売に不埒かつ傍若無人な特約店に対する行いがあります。いつかしっぺ返しがくるでしょう。
　特約店に於いては、あの強大な元売の力に対抗するためには、まず、自社の長期ビジョンをそれぞれがつくらなければなりません。そして、自らがこの業界を変えてみせるという意気込みが必要でしょう。
　石油業界だけではなく、どの業界、どの会社でも、ビジョンを描くという経営者のつとめをはたしましょう。

【昨日の私】
朝ごはん：パン
昼ごはん：そうめん
夜ごはん：いろいろ。

　Ｇさんの会社に行きました。少しずつ前進ですね。

【今日の私】
　今日、明日と、母の法要です。余呉湖に行きます。