宇宙という言葉を成功している人はよく使います。その意味が分かり始めたのは最近です。人間は、もちろん、森羅万象をつかさどる宇宙の一員です。宇宙 は、あるひととのものを除き、すべてその規則にしたがって正しく生きています。ところが、その「あるひとつのもの」である人間だけが、宇宙の法則からはず れて生きようとします。「欲」があるから。
さて、この本の最終回です。この言葉を紹介しながら振り返っていきます。
☆結果を焦るな因果の帳尻はきちんと合う
稲盛氏は、長い間いろいろな人をみて、「三十年、四十年というスパンで見ると、ほとんどの人が日ごろの行いや生き方にふさわしい報果を、それぞれの人生
から得ている」とおっしゃっています。とすれば、日ごろの精進を長く続けていくことが自分の人生の結果を自分で責任をおっていることになるでしょう。「善
を為すもそのえきを見ざるは、草裡の東瓜(とうか)のごとし」(菜根譚(さいこんたん))「善行をしても、その報いが現れないのは、草むらの中の瓜のよう
なものである。それは、人の目には見えなくても、おのずと立派に成長しているのである。→やたら、やったことの報いを期待するのではなく。積み上げていき
ます。
☆稲盛氏が仕事でたいへんなときに、ある和尚さんから聞いた言葉。
「たいへんでしょうが、しかたありません。生きていれば、苦労は必ずあるものです。災難にあったら、落ち込むのではなく喜ばなくてはいかんのです。災難
によって、いままで魂についていた業が消えていくのです。それぐらいの災難で業が消えるのですから、稲盛さん、お祝いをしなくてはいけません」
すごいですね。私は、この言葉を知ってから、災難が来たときの心構えをしようと努力するようになりました。また、業がこないように、日々精進する大切さも知りました。なのに、ルーティンさぼってしまう。情けない。
まだまだたくさん書きたいのですが、このへんにしておきます。素晴らしいほんとの出会いは、人生を豊かにしてくれます。若輩者が、稲盛氏のような素晴らしい方の本をこのように書いてしまったことをお許しください。感謝合掌。
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