また、子供の頃、神主さんが「むにゃむにゃ」言っている言葉は、いったいなんなんだろうと不思議でした。大祓詞、だったんですね。
大祓詞の最終回です。次、なに書こうかなぁ。また、古事記でも書こうかなぁ。
高山(たかやま)の末(すえ) 低(ひき)山(やま)の末(すえ)より 佐久那太理(さくなだり)に落(お)ち多岐(たぎ)つ 速川(はやかわ)の瀬(せ)に坐(ま)す瀬織津比賣(せおりつひめ)と云(い)ふ神(かみ)大(おほ)海(うな)原(ばら)に持出(もちい)でなむ 此(か)く持(も)ち出(い)で往(い)なば 荒潮(あらしほ)の潮(しほ)の八百道(やほぢ)の八潮道(やしほぢ)の潮(しほ)の八百曾(やほあひ)に坐(ま)す速開都比賣(はやあきつひめ)と言 (い)ふ神持(かみも)ち加加呑(かかの)みてむ此(か)く加加呑(かかの)みてば息吹戸(いぶきど)に坐(ま)す息吹戸主(いぶきどぬし)と云(い)ふ 神(かみ)根(ねの)國(くに)底(そこの)國(くに)に息吹放(いぶきはな)ちてむ 此(か)く息吹放(いぶきはな)ちてば 根(ねの) 國(くに)底(そこの)國(くに)に坐(ま)す速佐須良比賣(はやさすらひめ)と云(い)ふ 神(かみ)持(も)ち佐(さ)須(す)良(ら)ひ失(うしな)ひてむ 此(か)く佐(さ)須(す)良(ら)ひ失(うしな)ひてば 罪(つみ)と云(い)ふ罪(つみ)は在(あ)らじと 祓(はら)へ給(たま)ひ清(きよ)め給(たま)ふ事(こと)を 天(あま)つ神(かみ)國(くに)つ神(かみ)八百萬(やほよろずの)神等共(かみたちとも)に 聞(き)こし食(め)せと白(まを)す
(このように祓い清められた総ての罪穢(つみけがれ)は)高い山低い山の頂から谷間を下って落ちてくる急流の瀬におられます瀬織津姫(せおりつひ
め)という神様が、大海原に持って行かれます。このように持ち出してくださると、大海の遠い沖合で、あちこちから行き交わる潮流が幾重にも渦巻くなかにお
られます速開津姫(はやあきつひめ)という神様が、大きな口をあけてこれを全部ガブガブと呑み込んで、海底深く沈めてくださいます。このようにガブガブ呑
んで沈められたものを、息を吹き出す(地下の根(ね)の国底(くにそこ)の国(くに)に通ずる)氣吹戸(いぶきど)という所におられます氣吹戸主(いぶき
どぬし)という神様が、根(ね)の国底(くにそこ)の国(くに)にフゥーッと呼息(いき)吹いてくださるでしょう。このように呼息(いき)吹いてください
ますと、根(ね)の国底(くにそこ)の国(くに)におられます速佐須良姫(はやさすらひめ)という神様が、何処(いづこ)とも知れず放り散らして、罪穢
(つみけがれ)を跡形もなく消滅してくださいます。
このようにしてあらゆる罪穢(つみけがれ)を全て消滅してくださいますならば、罪という罪は一切無くなるものと、祓い給い清め給うことを 天つ神国つ神 そして総ての神々がお聞きくださり、祓い清めにお力をお与えくださいとお願い致し、慎んでお祈り申しあげます。
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