本の言葉と自分の生き方を検証する

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   ひよこクラブ推薦本、稲盛和夫氏の「生き方」。163pからです。
 私は学生時代に経済学を学んだときに、ショックを受けたあるひとつのことがありました。
  欧米では、労働を罪と考えるのです。だから、自分の余暇の時間を切り売りして労働をする。結果報酬を得るということです。当時日本の経済は絶好調。 ジャパン・アズ・ナンバー1などという本も出版されていましたから、私は、「だから欧米は経済がだめなんだ」などと考えていました。その後、欧米から日本 人は働きすぎなどと批判を受けて、それを真に受けたおバカな私たち国民は、ゆとりなどという幻想を作り上げました。資源も何もないわが国は、人間を鍛え、 そして、他の国よりも一生懸命働くしか国づくりをする方法はないのです。
 この本の中に(167p)、GHQのマッカーサーの言葉が紹介されています。極東政策をめぐる議会証言での発言です。それは、日本の擁する労働力は量的 にも質的にもいずれの国にも劣らぬ優秀なものばかりか、日本の労働者は、人間とは遊んでいるときよりも働いているときのほうが幸福であるという、いわば 「労働の尊厳」を見出していた、というものです。
 
 企業を指導していて、趣味優先で、趣味のお金を得るために仕事している人のなんと多いことか。そして、権利ばかり要求し、責任を果たそうとしません。生 産性の低い人間ほどその傾向があります。彼らは社会主義国がなぜ崩壊したかを知る必要があります。教育現場の教師でさえそう感じます。働くことをいとわな い勤勉な精神。懸命に働いて自己を鍛えぬく崇高さをわが国はもう一度取り戻す必要があります。
 今、新聞やTVで労働基準局が企業に入って指導をしているケースを散見します。もちろん法にしたがって改めることは改めないといけませんが、労働基準局 の指導方法は、生産性や働く尊厳、人間の成長などを加味した指導をしないと、権利を主張するだめ労働者ばかりが出来てしまいます。

 さあ、みんな働こう。身を粉にして。

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このページは、宝徳 健が2007年7月14日 04:23に書いたブログ記事です。

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