経営者必見!六韜三略:虎韜

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  本日は、絶道篇です。武王は、前回のようにしょっちゅう、窮地に立たされたときを太公望に質問します。でも、太公望はその質問には答えず、窮地に立たされ ない方法を述べます。窮地に立たされてからあわてて対処する「対処療法」ではなく、普段から、しっかりと窮地に立たされない対策を講じる「今治療法」が大 切なのは言うまでもありません。
 しかしながら、いつもの忙しさにかまけて、この「重要だが緊急ではない」根治療法対策を怠ってしまいます。「重要だが緊急ではないこと」を先にスケジュール化することは、経営にとってとても大切なことです。

武王(以下、武)「軍を率いて諸侯の領内深く進攻して敵軍と対峙した時、的はわが方の糧道を断ち、前後から攻撃を仕掛けてきた。戦っても勝ち目はないし、守ろうとしても守りきれない。こんなとき、どうすればよいか」

太公望(以下、太)「敵の領内に深く進攻したときには、地形を観察して有利なところを探し、山林、険阻、河川、木立を利用して陣を固めなければなり ません。また、関所や橋梁の守りを厳重にし、城邑や丘陵の地の利を把握することが大切です。さすれば、堅固な陣地を構えることができて、糧道を断たれる恐 れもありませんし、前後から攻め立てられる心配もありません。」

武「わが軍が広々とした丘陵や沼沢、あるいは平坦な地形を通過している時、物見が見誤ってにわかに敵軍と接触したとする。戦っても勝ち目はないし、 守っても守りきれない。敵はわが方の両翼を襲い、前からも後ろからも攻め寄せてきて、大混乱におちいってしまった。こんな場合。どうすればよいか。」

太「軍を進めるには、必ず遠くまで物見を出し、二百里も手前で敵の所在をつかまなくてはなりません。わが方にとって地形が不利なら、盾代わりに戦車 を前面に立てて進みます。また、後備を二隊編成し、一隊は百里後方、他の一隊は五十里後方から進ませます。これなら緊急の事態が起こっても、前後の部隊が 助け合うことができますから、わが軍の守りは万全でありまして、けっして敵にやられることはありません」

武「よくわかった」

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このページは、宝徳 健が2007年7月29日 08:15に書いたブログ記事です。

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