1月の社員への手紙

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  この手紙っていいつもどこに格納していましたっけ?今月は左下のカテゴリー「ひよこクラブ」に格納します。

 創業以来毎月給料日に社員に渡している手紙です。毎月恥ずかしいのですが、今月も掲載します。今月からは給料日ではなく、月始めの日に渡すことにしました。
 最近は、社員ふたりには毎朝、メールをします。毎週個別に手紙を書きています。そして、毎月、共通のこの手紙を書いています。私にとって社員とは、一緒に物事を実現していくパートナーであり、お互いがサポーターです。かけがえのない存在です。

 平成21年1月1日
みなさんへ
                                                         ボス

            今こそ立派な日本人になろう(1月の手紙です)

 明けましておめでとうございます。昨年はみんな、ほんとうによく成長してくれました。サポート力がかなり強化されたので、今まで出来ていなかった ことがたくさん出来るようになりました。企業というのは、こうやって、出来るはずなのに出来てないことが出来るようになることが大切なのです。それをおろ そかにして、新しいことをやろうとしても必ず挫折します。出来ることをやっていないのに、新しいことができるはずがありません。私がこの会社を興して、人 をたくさん雇った時のミスもそうでした。彼らの責任ではなく、私が新しいことを求めたことが会社の発展を阻害した原因です。結局彼らは、何の仕事のモチ ベーションを持つことなく、何の成果もあげることなく、いろいろな形で去って行きました。

 それが、昨年は、しっかりと土台が確認された年でした。夢を実現するための第一歩一として、一人ひとりの力ではなく、みんなが一体となった、同じ 方向を見ることができるチームが出来ました。みんなは、与えられた仕事をする社員ではなく、ひとつのことを目指していくサポーターとして成長してくれまし た。

 さて、世の中が混沌としてきました。今、私たちが考えることはたったのひとつです。それは「立派な日本人になる」ことです。今は、国の教育がでた らめなので、このようなことを言うと、右翼かなにかと勘違いされてしまいますが、それは明らかに間違いです。日本の歴史と文化を正しく勉強すると、これが いかに間違いであるかがわかります。今の日本人は、自らの力で間違った憲法と間違った教育を変える力のない国民です。政府が悪いのではなく、国民の不勉強 が間違った国をつくってしまっています。

 日本は、世界に冠たる歴史と文化を誇れる国です。その歴史と文化とは何か。日本は、かつて、貧しい貧しい国でした。だから、精神を鍛え、その鍛え た精神で、お互いに支えあう互譲互助の世界をつくってきました。これが誇れる歴史と文化です。そして、それを一番具現化していう方が天皇陛下なのです。だ から、日本が皇室を中心とした国体だといつも言っているのはこういうことなのです。

 明治時代に、ある外国人が日本の旅館に泊まったときの話です。昔の旅館はふすまや障子のみで仕切られていますから、隣の部屋から入ることは容易で す。その外国人は、わざと財布を自分の部屋に置きっぱなしにして、ちょっと二・三日、小旅行に出かけたそうです。当然、掃除をしに旅館の人も入ります。旅 行から帰ってきたその人は、置いていったままにテーブルの上に置いてある、自分の財布を見て、日本人とはなんと素晴らしい国民なんだと思ったそうです。

 また、ある著名な海外の学者は、世界には八大文明があって、日本は間違いなくその中の一つであると述べています。小泉八雲もそうですね。朝、太陽に向かって祈る礼儀正しい日本人が大好きになって日本に永住しました。

 ところが昨今はどうでしょうか?平気で人を殺す、平気で道にゴミを捨てる、自分の責任で選んでおきながら、そのリスクが出たとたんに、政府や会社 に責任転嫁する派遣労働者。働きもせず、それがあたかも社会の責任であるかのように主張するニート、定職に就かず、社会の責任を果たさないフリーター、理 不尽な理屈を押し付ける、モンスターピアレンツやモンスターペイシャント。給食費や入学金を払わない親。

 悪口を言ったのではなく、正常な感覚で現象を述べただけです。世界で最も精神が美しいと言われた日本人はどこにいったのでしょうか。これは、明ら かに私たち大人の責任です。今こそ、私たちが本来の日本・日本人とは何かということをしっかりと勉強するときなのです。そして、すぐれた生活習慣を送るこ とができる人間に成長することが大切なのです。つまり、本来の日本人です。

 どうか、志や目標を持ち、それを達成するための計画をつくり、作った計画をきちんと実行し、実行する中で、自分の弱さを知り、弱さを修正し、修正したことを実行していくという、強い人間になっていきましょう。これがわが社の究極の目的です。

 そして自分たちだけでなく、その力を他人のために使うという、武士道の精神を発揮していきましょう。武士道とは男子ばかりのことではありません。むしろ、昔の家庭の主婦・母・女房という女性が一番実践していたことです。

 作家の上坂冬子さんがおっしゃっていました。「もっと不況になるといい。そうでもしないと今の日本人は目を覚まさないだろう。今の不況はいいこと だ」と。私も大賛成です。どんなに世の中が変化しても、私たち人間がやることはたったひとつです。自分の魂を磨くことです。そして、それを唯一実践してい た国民がかつての日本人です。

 すぐにではなくても良いので、書棚にある本を読みながら立派な日本人を志向してください。読書の習慣は絶対に必要です。


 ○○ちゃん。結婚の話を聞いた時はとてもうれしかったけど、会社を辞める話を聞いた時は、びっくりしました。○○ちゃんのレベルは事務をやってもらうな どというレベルではなく、わが社の大黒柱だったからです。本当によく成長してくれましたね。○○ちゃんがいなくなることは、かなりの痛手ですが、うんと幸 せになってくださいね。そして、わが社で学んだことを継続して勉強してください。立派な子供を育てることができる立派な母になってください。4月までどう かよろしくお願いします。

 ○○さん、これからよろしくお願いしますね。会社が成長していく中で、仕事の質も量も高度になっていきます。お互いサポートしあいながら、いろいろなことを実現させていきましょう。そして、○○さんの人生を豊かなものにするためのお手伝いをさせてください。

 みんなと出会えたことを神様に心から感謝します。では、本年もよろしくお願いします。

                         感謝合掌

                                                         以上

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このページは、宝徳 健が2009年1月 1日 14:23に書いたブログ記事です。

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