このシリーズは左下のカテゴリー「和歌」に格納されています。
今日も万葉集の歌を紹介します。
蘆垣(あしがき)の 隈処(くまど)に立ちて 吾妹子(わぎもこ)が 袖もしほほに 泣きしぞ思はゆ
これは、妻との別れの歌です。「思はゆ」の「ゆ」は、自発とか自然可能とかいわれるもので、自然に何々する、ここでは、自然に思われるという意味で
す。「蘆の葉で葺いた垣の隅の方に人知れず立って、妻が袖もしおれるほどに泣いていた。その姿が思われてならないのだ」という意味です。
防人の歌ですね。先日も書きましたが、日本人はすごいですね。欧米や中国では、詩を書ける人間は、特別な能力を持っている人だと考えられていま す。日本人は、庶民でもこんな素晴らしい歌が「読めた」民族なのです。英語を教えるよりも日本語を教えないとね。
さて、拙首。
あどけない 子供の寝顔を みていると 幼き頃と なんら変わらじ
すんごく生意気になって、私ともう遊んでくれないようになりましたが、寝顔は変わりませんね。遊んでもらえないので、少しさびしくなっているお父 さんでした。
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