このシリーズは左下のカテゴリー「和歌」に格納されています。
万葉集に以下の歌があります。
我が夫(せな)を 筑紫へ遣(や)りて 愛(うつく)しみ 帯は解かなな あやにかも寝も
防人の妻の歌です。「帯は解かなな」は「帯は解かずに」です。「あやに」は「あやしいほど心乱れて」です。筑紫に送った夫への思慕にたえて、帯も解
かずにあやしいほどに胸騒ぎする心を抑えて寝ることよ、という意味です。「公」と「私」の矛盾に身を挺して生きてきた私たち祖先の悲しみによって国が守ら
れてきた事実がしのばれます。滅私奉公ではないことがわかりますね。
では、今日の拙首です。
生卵 ホットケーキに パンの耳 豊かならんか 手作りおやつ
子供の頃、おやつを買うという発送がありませんでした。いつも、母の手作りでした。ホットケーキなどは最上級のおやつでした。生卵一個、トマト一個。金
銭は貧しかったのですが、とても豊かな生活でした。そういうことを身をもっておしえてもらったんだけど、今の自分は何をやっているんでしょう。
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