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今日から、以下の文をシリーズで見ていきます。
「秦誓(しんせい)に曰わく、若(も)し一个(いっか)の臣有らんに断断(だんだん)として他技 (たぎ)無く、其の心休休(きゅうきゅう)として、其れ容(い)るる有るが如し。人の技(ぎ)有る、己(おのれ)之れ有るが若(ごと)く、人の彦聖(げん せい)なる其の心之を好(よ)みし、啻(ただ)に其の口より出ずるが如きのみならず、寔(まこと)に能(よ)く之を容る。以て能く我が子孫黎民(しそんれ いみん)を保(やす)んぜん。尚(こいねが)わくば亦利あらん哉(かな)」
人の上に立つべき人物の条件です。今日は、この背景を説明し、明日から解説します。
古代中国に「秦」という国がありました。そこの優れた王に穆公(ぼくこう)という 人がいました。この人が若気の至りで、重臣たちがとめるのも聞かずに兵を興して他国へ攻めたことがありました。結果はコテンパンにやられました。そのとき 「私はやりすぎた。これからはこういう気持ちでやりますから、どうぞみなさん協力してください」と言って、自分の部下に誓いを立てました。秦の王様が部下 に誓った言葉なので、「秦書」です。
穆公が自分の理想像を描いています。楽しみにしてください。
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