このシリーズは左下のカテゴリー「和歌」に格納されています。
鎌倉幕府三代将軍源実朝は、1192年、父頼朝、母政子の子として生まれました。「いいくにつくろうかまくらばくふ」を覚えていらっしゃいますよ
ね。頼朝が征夷大将軍に任ぜられてから間もなく生まれています。八月九日です。1219年正月二十七日に、鶴岡八幡宮にて、境内の銀杏のかげに身をひそめ
ていた甥の公暁の手によって暗殺されました。28歳です。
このように若くして亡くなった実朝ですが、その和歌は非常に高く評価されています。正岡子規も、藤原定家はぼろくそに言いますが、実朝は評価していま
す。
今日も実朝の歌を一首紹介します。
山吹に風の吹くのを見て
我心 いかにせよかと 山吹の うつろふ花の あらし立つ見む
疾風にもまれて散らんとする山吹の無常を、やるせない思いに耐えて凝視する実朝の姿がみえます。自分が若くして死ぬ予感ともいうのでしょうか。実朝
の歌には、この強い無常感があります。う~、こんなすごい歌を勉強したあとに、自分の和歌を詠むのはつらいですけど、今日も拙首を。
苦しさは 自らの身が 引き起こす やったようにしか ならないこの世
さあ、やるっきゃない!
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