大学

| コメント(0) | トラックバック(0)
 

 このシリーズは左下のカテゴリー「大学」に格納されています。

 今日は、昨日までと逆のことが書いてあります。

 「人の技有る、娼疾(ぼうしつ)して以て之を悪(にく)み、人の彦聖なる、之に違(たが)いて通ぜざら俾(いや)しむ。寔(まこと)に容(い)る る能(あた)わず。以て我が子孫黎民(しそんれいみん)を保(やす)んずるに能わず。亦日(ここ)に殆(あやう)い哉(かな)と」

 「人の技有る、娼疾(ぼうしつ)して以て之を悪(にく)み」は、「人が優れた技能 を持っていると、これに嫉妬して憎む」です。

    「人の彦聖なる、之に違(たが)いて通ぜざら俾(いや)しむ。寔(まこと)に容(い)るる能(あた)わず」は、「評判のいい人がいれば、その人が世 の中に出ないように邪魔をして、そういう立派な人物を入れることがない」です。

 「以て我が子孫黎民(しそんれいみん)を保(やす)んずるに能わず。亦日(ここ)に殆(あやう)い哉(かな)と」は、こういう人が上に立った場合 には、子孫も一般の民も安んじることができない。こういう人を重用することは非常に危ないことだ。

 これは、大企業なんかによく見られます。男の嫉妬というのは、表面には出てきませんが、ものすごいパワーを持っています。なぜか。業績で人事が行 われやすいからです。自分よりも業績がよいものを許せない。特に自分の年下など。また、人間は、権力を持つと、「自分が正しい」ということを誇示しはじめ ます。組織の中でカリスマがでるやっかいがここにあります。権力を持った人間は、次に何をやるか。スターリンや毛沢東など歴史が証明していますが、自分以 外で権力を持った人間を排除します。権力を持つぐらいなので、力のある人間ですが、それを排除します。組織自体が弱くなります。スターリン、政敵を粛清し ました。毛沢東などは、文化大革命などというばかげたことをやります。最近ではプーチンですね。
 何千年も前の人が、ちゃんと言っているのに、こうなっていく。人間って、全然変わっていません。だから、毎日、古典などを読んで、身を引き締めることが 大切なのでしょう。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/858

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2009年5月 6日 02:29に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「和歌」です。

次のブログ記事は「今、うまくいっていること(5月5日の日誌)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。