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今日は、昨日までと逆のことが書いてあります。
「人の技有る、娼疾(ぼうしつ)して以て之を悪(にく)み、人の彦聖なる、之に違(たが)いて通ぜざら俾(いや)しむ。寔(まこと)に容(い)る る能(あた)わず。以て我が子孫黎民(しそんれいみん)を保(やす)んずるに能わず。亦日(ここ)に殆(あやう)い哉(かな)と」
「人の技有る、娼疾(ぼうしつ)して以て之を悪(にく)み」は、「人が優れた技能 を持っていると、これに嫉妬して憎む」です。
「以て我が子孫黎民(しそんれいみん)を保(やす)んずるに能わず。亦日(ここ)に殆(あやう)い哉(かな)と」は、こういう人が上に立った場合 には、子孫も一般の民も安んじることができない。こういう人を重用することは非常に危ないことだ。
これは、大企業なんかによく見られます。男の嫉妬というのは、表面には出てきませんが、ものすごいパワーを持っています。なぜか。業績で人事が行
われやすいからです。自分よりも業績がよいものを許せない。特に自分の年下など。また、人間は、権力を持つと、「自分が正しい」ということを誇示しはじめ
ます。組織の中でカリスマがでるやっかいがここにあります。権力を持った人間は、次に何をやるか。スターリンや毛沢東など歴史が証明していますが、自分以
外で権力を持った人間を排除します。権力を持つぐらいなので、力のある人間ですが、それを排除します。組織自体が弱くなります。スターリン、政敵を粛清し
ました。毛沢東などは、文化大革命などというばかげたことをやります。最近ではプーチンですね。
何千年も前の人が、ちゃんと言っているのに、こうなっていく。人間って、全然変わっていません。だから、毎日、古典などを読んで、身を引き締めることが
大切なのでしょう。
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