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昨日からの続きです。今日は「不善を見て退くる能(あた)わず、退けて遠ざくる能わざるは過ちなり」です。
逆に、人が不善を働くのを見て退けることができない、あるいは退けても遠ざけて関係を断ち切ることができないというのは、上に立つ者の過失である、
という意味です。
ある職場での出来事です。かなり売上をあげる人がいましいた。その人が、ある悪いことをしました。でも、経営者は、その人が売上をあげるので、切 ることができませんでした。この場合、職場の雰囲気は、かなり悪くなります。というか、崩壊寸前までいってしまいます。そして、本人は反省しているといい ながら、また同じ過ちを犯してしまいました。結局辞めさせました。この間の数ヶ月は、経営に大きなダメージを与えました。
この内容は、大学にも繰り返し語られていますね。数千年前と今と同じですね。人間は、何も進化していない。むしろ、退化しているのではないでしょ うか。古典を読む意味はここにもあります。
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