今日は、細川ガラシャの歌を紹介します。細川ガラシャは、本能寺の変で謀反を起こした明智光秀の娘です。細川忠興に嫁ぎましたが、忠興は、山崎の 合戦で秀吉が光秀を打ち倒し天下をとったあと、あらぬ疑いをかけられぬよう、最愛の妻ガラシャを丹後半島に幽閉します。ガラシャはそこでキリスト教の洗礼 をうけます。一度、戻りはしますが、忠興には側室がいて、心を傷つけます。最後は、関が原の戦いで石田光成が、ガラシャを人質にとろうと、しますが、ガラ シャは、家を焼いて、自ら死の旅立ちに赴きます。キリスト教は自殺を禁じていますので、下女に火をつけさせました。二首紹介します。
ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ
胸に、ぐっと来る歌です。とても不幸な時代だったと推測できますが、でも、今の、バカみたいな時代に比べたら、都合の悪いことが多い時代の方が、 人間の心は豊かになるのではないでしょうか。裕福がほんとうに良いのかどうかはわかりません。
では、今日の拙首です。和歌をはじめて、自分の視野がいかに狭いかを思い知らされています。私が詠む和歌は、自然と息子と母と・・・。限られてい ます。もっと、視野を広くさまざまなものに感情をもっていきます。
植えられし 稲が穂になり こうべたれ 今年の秋に 刈り取られしか
水田に水がはられ、田植えが始まりましたね。農家のみなさま、お疲れ様です。今年の秋の新米を楽しみにしています。
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