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今日は「財を生ずるに大道有り。之を生ずる物衆(おお)く之を食する者寡(すく)なく、之を為(つく)る者疾(はや)く之を用いる者舒(おもむ ろ)なれば、則ち財恒(つね)に足る」です。
財を産み出すのには大道というものがある。生産する者が多くてそれに寄食する者が少なく、生産速度が速くて消費する速度がゆっくりしていれば、財は
いつも豊かである。という意味です。
これは、今の経済学者から言えば、そんなことをするとデフレになるのではないか。ということでしょうけど、当時は、不作にそなえることも必要でし た。また、経済学のテーマというのは「分配」です。この世にたくさんの財があり、みんながそれで十分に食っていければ、経済学などというのは必要ありませ ん。足りないので、どうやって分配するかを一生懸命考えています。今の世の中の、すぐに捨てるという文化ではないことはご理解ください。
不況不況と騒ぐ前に、ひとりひとりが何を生産するかを考えましょう。物だけではありません。サービス業も立派な付加価値の生産です。
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