さて、大学もいよいよ終盤に近づいてきました。この大量の文章を暗唱するのは一苦労ですが、やりきります。もっと、長い文章も暗唱できるようにな ります。暗唱力を高めて、右脳を開発します。
今日は「孟獻子(もうけんし)曰わく、馬乗を畜(か)えば、鶏豚(けいとん)を察せず。伐冰(ばつびょう)の家には、牛羊(ぎゅうよう)を畜わ ず。百乗(ひゃくじょう)の家には、聚歛(しゅうれん)を畜(やしな)わず」です。
「伐冰(ばつびょう)の家には、牛羊(ぎゅうよう)を畜わず」。「伐冰」というのは、夏に神様にお供えをするときに、お供えが腐らないように使う 氷のことです。昔は、氷というものがそんなにたくさんありませんが、偉くなると氷が使えるようになる。そうなると、牛や羊を飼わなくなる。
つまり一定の地位を得たら、農家の領分には手を出さなくなるということです。今でいうと、大企業は中小企業の領域にまで手を出さない、ということ です。現代は、大企業がどんどん手を出してきますが、この頃は、分別をわきまえていたのですね。
「百乗(ひゃくじょう)の家には、聚歛(しゅうれん)を畜(やしな)わず」。昔は、大きな国は千乗といったそうです。そこに仕える家老が大体兵車 百乗をもつことのできる家です。このくらいになると、領地もあります。領地が出来ると税金をとります。「聚歛」というのは、税金を厳しくとりたてる家来で す。そういう家来を養わない。
つまり、金持ちになったら、ちゃんと分をわきまえることが大切であると教えています。
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