このシリーズは左下のカテゴリー「和歌」に格納されています。
今日も吉田松陰の歌を紹介します。彼は安政六年三十歳で刑死されています。三十歳です。今、五十歳の私は、三十歳の松陰の足元にも及びません。平 和な時代って人間が生きるのに良いことなのだろうか。
心あれや 人の母たる 汝等(いましら)よ かからむことは もののふのつね
萩から江戸に護送されるとき、妹さんにむかって詠まれたものです。こういう宿命は武士としてはありがちのことだ、将来人の子の母たるお前たちは、よ
く自分の今の姿を見ておけ、という意味です。
強烈な人生ですね。現代人が和歌を詠みきれないのは、強烈な体験をするシーンが生活の中で少ないからかもしれませんね。
では、拙首を。
鵜や鷺や 水がはられた 田の中で 何を探すや 何があるのか
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