和歌

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 今日も吉田松陰の歌を紹介します。彼は安政六年三十歳で刑死されています。三十歳です。今、五十歳の私は、三十歳の松陰の足元にも及びません。平 和な時代って人間が生きるのに良いことなのだろうか。

 心あれや 人の母たる 汝等(いましら)よ かからむことは もののふのつね

   萩から江戸に護送されるとき、妹さんにむかって詠まれたものです。こういう宿命は武士としてはありがちのことだ、将来人の子の母たるお前たちは、よ く自分の今の姿を見ておけ、という意味です。

 強烈な人生ですね。現代人が和歌を詠みきれないのは、強烈な体験をするシーンが生活の中で少ないからかもしれませんね。

 では、拙首を。

 鵜や鷺や 水がはられた 田の中で 何を探すや 何があるのか 

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このページは、宝徳 健が2009年5月23日 16:37に書いたブログ記事です。

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