戦国策

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 新シリーズです。中国の古書に「戦国策」というものがあります。人間の生きる智慧が満載です。すこーしずつ紹介しています。周が衰え、秦の始皇帝 が中国を統一する間の、戦国時代の出来事です。

 今日から数日間のタイトルは「貧窮すれば、父母も子とせず」です。

   蘇秦(そしん)という人がいました、蘇秦は、秦の恵王に政策を十回も上申しましたが、認めてもらえませんでした。着ていた黒豹(こくちょう)の皮衣 は破れ、黄金百金を使い果たして、小遣い銭にも事欠きました。蘇秦はやむなく秦を去りました。

 本をからげてひっかつぎ、ずだ袋をさげて、トボトボと足を引きずって歩いています。体はやせ衰え、顔色は黒ずみ、いかにも無念そうです。

 家に着きました。妻は機織の手を休めない。兄嫁は飯のしたくもしてくれない。父母は口をきこうともしません。蘇秦は、ため息をつきました。

 「妻は夫とも思わず、兄嫁は弟とも思わない。父母もまたそしらぬ顔。それもこれも、みんな秦のせいだ」


 さてさて、蘇秦はどうなってしまうのでしょうか。明日のお楽しみに~。

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このページは、宝徳 健が2009年5月23日 16:55に書いたブログ記事です。

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