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ぞ。
吉田松陰の遺書「留魂録」をこの数日消化しています。この遺書の最後に書かれた松陰の意思の強さを示した連作短歌を紹介します。
心なる ことの種々(くさぐさ) かき置きぬ 思ひ残せる ことなかりけり
呼びだしの 声まつ外に 今の世に 待つべきことの なかりけるかな
討たれたる 吾れをあはれと 見ん人は 君を崇めて 夷(えみし)払へよ
愚かなる 吾れをも友と めづ人は わがとも友と めでよ人々
七たびも 生きかへりつつ 夷をぞ 攘(はら)はんこころ 吾れ忘れめや
二首目は刑場で獄吏が呼び出しに来る、その声を待つ以外に待つべきことはない、と死に臨んだ人とは思えない静かな気持ちが詠まれています。四首目
は、愚かな自分を友として愛してくれる人は、自分の亡くなった後は、自分の同志たちを友として愛してやって下さいという意味です。
とにかくすさまじい。そして、吉田松陰は亡くなっていません。今も私たちの心に深く生きています。昔の日本人はすごいですね。
とにかくすさまじい。そして、吉田松陰は亡くなっていません。今も私たちの心に深く生きています。昔の日本人はすごいですね。
では、恥ずかしいけど、拙首です。
桑の木の 下で遊びし 幼き頃 思ひだしたり 瑞穂の脇に
水田がとてもきれいですね。日本が一番美しい時期です。水田の畔に、桑の木をみつけて、子供の頃を思い出しました。
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